妊娠が発覚したところなんだけど、どうしても渡航しなくちゃいけない。
妊娠初期に飛行機に乗るのって大丈夫なの?
誰か乗った人いる?どういう状況だったか教えて!
待ちに待った妊娠が判明!けど、どうしてもやむを得ない事情で飛行機に乗らなくちゃいけない…そんな状況になる方、いますよね。
私もそんな1人です。どうしてもアメリカから日本に帰国する必要があり、そのとき妊娠2か月でした。
不妊治療と流産を経て、やっと宿ってくれた命でしたので「こんな妊娠初期に飛行機に乗るなんて問題は無いのか」と不安でいっぱいだったのを覚えています。
渡航前にいろいろと調べ、医師にも相談しつつ、渡航を決めて無事に日本に辿りつきました。お腹にいた赤ちゃんも無事に生まれています。
この記事では、妊娠2か月でアメリカ⇒東京に渡航した際の体験談およびチェックポイントを紹介します。
本記事はあくまでも個人の体験記であり、医学的に何か検証されている内容ではありません。その点をご理解いただける方のみ読み進めていただければと思います。
どうしても妊娠初期に飛行機に乗らなければならない方のご参考になればと思います。
それではさっそくご案内しますね。
妊娠初期に飛行機に乗りました:渡航時の状況
私は、妊娠初期に飛行機に乗り、その後問題なく出産しています。渡航した当時の状況は以下のとおりです。なお、日本には長期滞在を予定していたため、片道だけの渡航でした。
年齢 | 41歳 |
妊娠期間 | 2か月(8週3日) |
出発地 |
ボストン(アメリカ合衆国) |
経由地 | ロサンゼルス(乗り継ぎ時間:1時間51分) |
到着地 | 東京 |
渡航時間計 |
20時間 |
航空会社 |
UNITED (ロサンゼルス⇒日本:ANAコードシェア) |
渡航時の体調は、少しつわりの症状があるものの、吐くほどではない状況です。「気持ち悪いなー」と感じる瞬間がたまにある感じでした。
渡航に際する「チェックポイント」は以下のとおりです。
状況も踏まえ、1つずつ詳しく説明していきます。
妊娠初期の渡航を決定した経緯
私が妊娠初期に渡航を決定した経緯をご紹介します。
妊娠初期に渡航をするのは、若干ながらリスクをともなうため安易に決定するのはおすすめできません。事前に時間に余裕を持って、医師などに相談しましょう。
- 4~6か月前医師とのコンサルティング
- 2か月前渡航時期の決定
- 1か月前航空券予約
1つずつみていきます。
医師とのコンサルティング(4か月~6か月前)
妊娠初期に飛行機に乗る場合、医師とのコンサルティングが欠かせません。
私は不妊治療により妊娠しています。そのため、妊娠する前(フライトの半年ほど前)から妊娠中の渡航についてアメリカ国内で医師および助産師に相談していました。
そのため、妊娠する数か月前から助産師に「あなたの今の体調を踏まえた上ですが、妊娠しても渡航は問題ないですよ。」との助言をもらい、渡航を決定しています。
医師によると、妊娠中に飛行機に乗る場合、妊娠14週~28週ごろは比較的リスクが少なめな時期とのことです。
いずれにしろ、妊娠は病気ではありませんが、1人1人状況は異なり、どんな問題が発現するかわかりません。航空券を購入する前に医師に相談するのをおすすめします。
渡航時期の決定(1か月半前)
渡航時期を決定したのは、ちょうど着床が確認できたあたりで、妊娠半月後です。渡航する1か月半前ですね。
再度助産師に状況をみてもらい、改めて渡航に問題がないことを確認し、1か月半後の渡航とすることにして予定を調整しました。
渡航航空券予約(1か月前)
航空券は、体調をぎりぎりまで確認していたため、航空券を手配するタイミングが少し遅めになりました。渡航の1か月前に購入しています。
このときは、コロナ下だったので、渡航の1か月前でも航空券は購入しやすい状況でした。
コロナが明けたあとは、こんなぎりぎりの航空券の購入は難しいかもしれません。
渡航前に準備したこと:医師からの手紙
私は不妊治療でホルモン注射をしており、日本行きの飛行機の中でも「定期的な注射」および「経口での投薬」が欠かせませんでした。
そのため、医師により「①飛行機に乗っても問題無いこと、②飛行機に乗る際に持ち込む注射器や薬品」を記載した手紙を発行してもらいました。
私のように注射が必要だったり、経口で特殊な薬を要する方は、医師からの手紙を発行してもらうことをおすすめします。アメリカでは、手紙が必要な旨を伝えただけで無料で発行してもらえました。
この医師の手紙により、以下を免除、ご配慮をいただけました。
✔ 空港検査場でのX線検査
✔ 機内への注射器・薬の持ち込み
✔ 機内のトイレを注射のため、数分間キープしていただくこと
医師からの手紙は、持っていればお守りになります。
国際線の検査場は厳しく、薬剤や注射器の持ち込みが必要な方は問題になる可能性が否めません。万全を期すことをおすすめします。
結論:個人的に妊娠初期の渡航時期は問題なかったか
私の場合、問題なかったと感じています。
まだかなりの初期だったため、シートベルトをきつく感じるなどの問題も生じませんでした。その後お腹が大きくなったときのことを思い出すと、お腹が小さいころの方が体への負担は少なかったのではないかと考えます。
妊娠中期からは、体重の増加、息があがりやすい、むくみなどの症状があったため、あの状態で飛行機に乗っていたらもっと体の負担が大きかったと思います。
妊娠初期での搭乗では足が若干むくみましたが、これは妊娠していなくてもいつも起こるので、妊娠のせいではないと思います。
妊娠初期に飛行機に乗っても、私の場合はとくに問題は生じなかったと言えます。
妊娠初期に飛行機に乗ってみた感想
妊娠初期に飛行機に乗ったのはこれがはじめてで、心配事がたくさんありましたが、「正直なところ、思ったより普通の体の状態のときと変わらない」と思いました。
私の場合は、再度妊娠した場合も、体調と医師との相談のうえですが、妊娠初期に飛行機に乗ることは問題ないのではないかと感じています。
機内の状況
幸いなことにコロナの影響で機内はガラガラでした。私たち夫婦はエコノミークラスに搭乗していましたが、横4列の椅子をすべて利用できました。
おかげで少し気持ち悪いと感じることが数回ありましたが、その都度横になることができて、体への負担を少なくできました。
航空会社のサービス
今回、ロサンゼルスから東京の長いフライトはUNITEDのコードシェアのANA便でしたが、大変暖かいご支援をいただきました。ANAでよかった!と感じています。
飛行機に乗ってすぐ、添乗員の方に医師からの手紙を手に状況を説明しました。ANAの添乗員の方々には、ブランケットなどのオファーや声掛けなどお心遣いをいただき、本当にありがたく感じた次第です。
妊娠中は、具合が悪くなる可能性も否めません。妊娠中の方は「こういう事情がありまして…。」と添乗員の方々に伝えておくことで、いざとなったときに必要な支援を受けられるようにしておくとよいと思います。
ご配慮いただいたこと
注射、薬剤の投与のためどうしてもトイレを長めの間お借りして、注射を打つ夫と一緒に入らねばならなかったため、こちらも念のため添乗員の方にご許可をいただきました。
結果、こちらも問題ないとのご許可をいただけました。
一般的に、妊娠初期に飛行機に乗って赤ちゃんに影響はあると言われてるの?
影響についても助産師に尋ねましたが、「とくに無いですよ。」とのことでした。
実際のところ、赤ちゃんは大変健康に生まれ、とくに影響は感じていません。
機内での服や持参するもの
今回飛行機に乗るにあたっては、なるべく体が楽に感じられる服を選びました。服はレギンスとTシャツの上にスウェットパーカーで、ヨガをするときの服装です。
また、寒くなっても暑くなってもよいように、インナーシャツは重ね着をしていました。
ほか、持参したものは以下のとおりです。
着圧ソックスは、医療用のものです。以前手術をした際に提供されたものでした。乗ってから降りるまでずっと履いていました。むくみやすいので、だいぶ助けられたと思います。
機内で気をつけたこと
機内で気をつけたのは以下の3点です。
もともと飛行機に乗ったら上記3点をなるべくするようにしていますが、今回のフライトではとくに守るようにしました。
添乗員の方にはブランケットを多めにご提供いただき、大変感謝しています。
まとめ:妊娠初期に飛行機に乗った体験まとめ
妊娠初期に飛行機に乗った体験記をまとめました。
妊娠初期に飛行機に乗るなんて、できるなら避けたいものですよね。なるべく非日常的なことは避けるのが◎です。
私の場合、米国査証の更新手続きがコロナの影響で止まり、出国しなければならない状況に陥ったための渡航でした。こうした困ったことが、もっとも起こってほしくないタイミングで起こること、ありますよね。
私の場合、不妊治療の途中で出国を決定する事態になり、妊娠できるかどうか祈る気持ちで『賭け』をしている状態から、妊娠初期に飛行機に乗らなければならない事態に発展しました。
たくさんの薬品を体に投与し続ける日々で、初めて妊娠してすぐ飛行機に乗る事態になり、精神的にとても不安定だったのを覚えています。
妊娠初期に飛行機に乗らなければならない方はなかなかいないようです。同じような経験をしている方は少ないので、どなたかの参考になれば幸いです。
あなたの旅が、よい旅になりますように。
では、また♪