コスタリカに行くよ!「これは食べなくちゃ」という地元の料理を教えて!
軍隊がなく、平和でエコでグリーンで幸福度が高く、最近注目度の高いコスタリカ。
コスタリカの食事は、スペイン、中南米、北米の影響を受けた料理と、トロピカルなフルーツがふんだんに利用されているのが特徴です。
私は夫がコスタリカ人で、コスタリカには旅行で計1か月ほど過ごしました。現地ではいろいろな地域に行き、できる限り「現地で有名な食べ物」を食べて回っています。
コスタリカは、何を食べてもおいしいです。料理も、フルーツも飲み物も、いつも「もっと食べたい」と思わせる物ばかりで食べ過ぎに気をつけなければなりません。
「北米の料理は、日本人には舌が合わないかも?」と思うことは個人的によくありますが、コスタリカの食べ物は「日本人に受ける味」であること間違いなしです。
この記事では、「コスタリカに行ったら見逃せない!」と思う有名な食べ物をご紹介します。コスタリカに行く機会があれば、お見逃しなくお召し上がりください。
では、さっそくご紹介します。
コスタリカの有名な食べ物|食事
まずは、食事メニューからご案内します。頼むときは、以下のとおり頼めば出てきます。
”Un 「カタカナのメニューの名前」、 Por favor.”
Gallo pinto(ガジョ・ピント)
コスタリカでもっとも有名な食べ物といえば、この「ガジョ・ピント」です。朝食の定番で、朝レストランにかならずあります。
ガジョ・ピントは、豆と米で作ります。私にとっては赤飯を炒め、コンソメ風に味つけしたイメージです。
それぞれの家庭、レストランで味や作り方が異なります。作るには特別な「リサノ」というソースが必要。コスタリカに来たら、これを試さずには帰れません。
Lizano Salsa Sauce, Costa Rica (Amazon USA)
Tamales(タマレス)
タマレスは、コーンを原料としたドウをとうもろこしの葉かバナナの歯につつみ、蒸して調理した食べ物です。
ドウの中には、ご飯や肉、野菜など、好みのものが包まれます。外側の包みは食べられません。
タマレスは中南米の広い地域で食べられていて、ヴェネズエラ、ニカラグア、コロンビア、プエルトリコなどでも似たような料理があります。
Casado(カサド)
カサドは、ご飯、黒豆、プランテーン(バナナの甘くないもの)、サラダ、トルティージャに鶏肉、牛肉、豚肉、魚などのメインを選択して、提供される「セット料理」です。日本でいう定食に近いですね。
「カサド」とは、結婚した男性のことを指す言葉。既婚男性が提供される典型的な料理を、レストランで「カサド」と呼び提供するようになったようです。
Chicharron(チチャロン)
チチャロンは、ラテン系の国で広く食べられている豚肉のリブと脂質のある部分を揚げた料理です。
コスタリカでは、ライムジュースをかけて食べるのが一般的です。外がカリカリ、中はジューシー、食べ応えばつぐんの豚肉料理です。
Chifrijo(チフリホ)
チフリホは、ご飯と豆の上にchicharron(チチャロン:豚肉を厚切りにしたものを揚げたもの)がのせられた丼ぶりご飯です。
名前は、”Chi”はchicharronとchimichurri(トマト、玉ねぎ、パクチー、ライム、塩でできた色々な料理にかけられるソース)で、”frijo”は”frijoles(豆)”からきています。
Ceviche(セビーチェ)
セビーチェはペルー発祥の、生魚を酸味にマリネしたおつまみ料理。コスタリカでもとても人気です。
生の魚を小さくカットし、レモンジュース、玉ねぎ、パクチー、パプリカ、セロリ、塩、コショウなどと3時間以上マリネして作ります。
つけあわせで、クラッカーやアボカドなどと一緒に提供されます。
Olla de carne(オジャ デ カルネ)
オジャ デ カルネは、骨つきの牛肉と野菜を煮込んだスープ料理です。
牛肉、とうもろこし、じゃがいも、かぼちゃ、カッサバ、瓜、ヤムいもなどが典型的な材料。牛肉と野菜の溶けだしたエキスを口いっぱいに感じるボリューム満点のスープです。
Patacones /Tostones(パタコネス/トストネス)
パタコネスは、コスタリカで人気の前菜です。
緑色の甘くないバナナ、プランテーンをスライスして潰して揚げたもので、外側はカリッ、内側はホクホクのおいものような感触です。
サルサやグアカモレと一緒に提供されます。
Arroz con pollo(アロッズ コン ポジョ)
一般的な家庭料理となっているチキンライスです。
そいだ鶏胸肉とガーリック、玉ねぎ、セロリ、パプリカ、グリーンピース、にんじんなどが材料です。潰した豆やサラダなどと一緒に提供されます。
Taco Tico(タコ ティコ)
コスタリカの屋台フード、コスタリカ流のタコスです。調理した牛肉、豚肉、鶏肉をトルティージャにロールし、揚げます。
葉野菜を敷いて、その上に揚げたタコスをのせ、上からケチャップやマヨネーズ、グアカモレなどをトッピングします。
外はカリカリ、中はジューシーなタコスです。
Picadillo(ピカディージョ)
ピカディージョは、玉ねぎ、パプリカ、パクチーをオイルで炒め、挽肉やソーセージ、ベーコンなどの肉と野菜を加え、塩こしょうとクミン、オレガノなどで調味して作ります。
トルティージャにはさめば、立派なご飯。コスタリカの一般的な家庭料理です。
Chorreadas(チョレアダス)
チョレアダスは、とうもろこしの粉でできたパンケーキです。コーンの粉、砂糖、小麦粉、卵、バター、牛乳などが主な原料。
朝ごはんや、カフェタイムによく食べられます。甘いため、サワークリームがかけられることもあります。
Sopa negra(ソッパ ネグラ)
ソッパネグラとは、「黒いスープ」という意味です。黒い豆からできているので黒く、どろっとしているのが特徴です。
豆のほかには、パクチーやパプリカ、オレガノ、セロリ、ニンニク、玉ねぎ、塩こしょうなどが主に使われます。
Queso Palmito(ケソ パルミト)
パルミトチーズは、San Carlos やZarceroなどの地方で作られている伝統的なコスタリカのチーズです。
見ためはボールのように丸められていて、ひもをほぐすようにちぎって食べます。
味と脂質の%はモツァレラチーズに似ているのですが、パルミトチーズの方が濃く、塩味が強くなっています。
コスタリカの有名な食べ物|フレッシュフルーツジュース
コスタリカに来たらマストで試したいのが、果肉たっぷりで食べ応えすら感じるフレッシュフルーツジュースです。レストランでもスーパーでも、絞りたてのジュースは至るところで販売されています。
レストランで頼むと、今ミキサーでできたてのジュースが、大きなグラスで出てきます。暑い気候の中で疲れたときに飲むジュースは、新鮮で喉ごしがよく体に染み渡ります。
一点注意なのが、糖分。いずれのジュースも、味の調整のため砂糖などの甘味料が加えられることが多いです。飲み過ぎにはご注意ください。
頼むときは、以下のとおりです。
”Un jugo de「フルーツの名前」、 Por favor.”
また、水(agua)で割るか、ミルク(leche)で割るか聞かれる場合もあります。その場合は、以下のように答えます。
水で割る場合 :Con agua por favor
ミルクで割る場合:Con leche por favor
Maracuyá (Passionfruit)(マラクジャ)
パッションフルーツのジュースです。パッションフルーツは甘酸っぱくて濃く、独特で強い香りに「食べたい」衝動が駆られます。
ジュースには種が丸ごとか、すりつぶされた状態で入っています。この種の感触も歯触りがよく、「フルーツ丸ごと感」を高めてくれます。
Cas(カス)
レモンとゆずを足して2で割ったような味のカス。さっぱりとした味わいで、油を使った料理に合います。
すっきりした味のジュースが飲みたかったら、カスジュースが一番おすすめです。
Sandia(サンディーア)
スイカジュースです。どこで飲んでも甘くてジューシーで、繊維のしゃりしゃり感が喉に気持ちいいです。
Piña(ピニャ)
パイナップルジュースです。甘いものが好きな方におすすめです。もちろん、新鮮なピニャコラーダもあちこちで飲めます。
Mora(モラ)
ブラックベリーのジュースです。真っ赤なジュースにはビタミンたっぷり含まれていて、酸味を強く感じます。
水で飲んでもおいしいですが、ミルクで割るとマイルドになります。
Guanábana(グアナバナ)
コスタリカのジュースで試したいNO.1のジュースが、このグアナバナです。
グアナバナは、普段ほかの国で滅多に見ない、アボカド✖️5倍の大きさにトゲが生えたような見ためのフルーツ。マーケットでは山積みで販売されています。
果肉は白く、味はマンゴーとライチを足して2で割ったような爽やかな味です。
Agua de Pipa(アグア デ ピパ)
ココナツジュースです。ビーチでは、フルーツに穴を開けてストローが刺された状態で、マーケットではペットボトルで購入できます。
コーンのような甘さが爽やかで、熱を帯びた喉に気持ちよく染みわたります。
Tamarindo(タマリンド)
タマリンドジュースは、インド発祥のようですが、コスタリカでも飲めます。
甘酸っぱく、少し薬草のようなクセのある不思議な味わい。エキゾチックです。
Horchata(オルチャタ)
オルチャタは、中南米で飲まれているお米から作るジュースです。
原料は、水、米、シナモン、砂糖、バニラなど。水に浸したこれらの原料をミキサーにかけ、漉して作ります。
味は不思議とピーナツのような味。濃さがあり、飲んだ後はまるでスナックを食べたあとのようにお腹にたまります。
コスタリカの有名な食べ物|フルーツ
コスタリカのマーケットでは、見たことのない色、香り、大きさのおもしろいフルーツをたくさん見かけます。上の項で紹介したジュースのフルーツも、普通に販売されています。
ほかにもこの地域でしかとれないフルーツや、フルーツと言っても調理しなければ食べられないものなど、今までのフルーツの常識とは違うものに出会えます。
ここではエキゾチックなフルーツの一部を紹介します。見つけたら、ぜひお試しください。
Plantain(プランテーン)
プランテーンは、バナナによく似たフルーツです。常夏の気候の地域でみられます。
まだ熟していないうちは、見ためは緑か黄色でバナナにそっくり。しかし、バナナと違い、むくのが難しく、味はいも類のような感じです。
熟すと黒くなり、甘くなりますがバナナほどではありません。プランテーンはどのステージでも野菜と同じように扱われ、調理しなければ食べられません。
Pejibaye(ペヒバジェ)
ペヒバジェはある種のヤシの実から取れ、”Peach palm fruit”とも呼ばれます。
実は房の形で収穫され、何時間もゆでて調理されます。そのあと、皮をむき、中の種を取ります。
味は、甘くはなく、カシューナッツ、栗、じゃがいもを混ぜたような感じです。
スープに入れたり、サワークリームやマヨネーズをかけて食べるのが一般的です。ほかにもケーキやパン、ゼリーなどの料理にも使われます。
Granadilla(グラナディージャ)
グラナディージャは、南アメリカで広く食されているフルーツです。
オレンジのような皮を破ると、ちょっと中身はグロテスク。大きな種が中に見える、1粒1粒の果肉の房がぎゅうぎゅうに詰まっています。
房は種ごと食べられます。味は、パッションフルーツにとてもよく似た味。果肉はとてもジューシーで、噛むごとにジュースがあふれ出します。
種も大きいのですが、これもよい口触りで問題なく食べれます。一度グラナディージャを食べたら虜になること間違いなしです。
Guallava(グアジャバ)
グアバですが、コスタリカではグアジャバと呼ばれます。緑色の瓜のような手触りの実を割ると、すいかを凝縮したような、メロンのような赤い果肉がぎゅっとつまっています。
実を割った瞬間に甘い香りがほのかに広がり、かじると甘いジュースが口にじゅわっと広がります。
Mamón Chino (マモーン チノ)
マモーン チノは、ライチの一種です。ほかの国ではランブータンと呼ばれます。チノは中国という意味なので中国から来たものですね。
コスタリカでは、7月〜9月にかけて旬になり、道端でキロ売りされます。気温が高くなる地域で、ライチの甘くて爽やかな味は最高です。
コスタリカの有名な食べ物|デザート
コスタリカでは、たくさんの本当においしいデザートに出会えます。
スペイン由来や、中南米の地域だからこそ生まれた、この地域ならではのデザートを見逃さずにお試しください。
Tres leches(トレス レチェス)
コスタリカの国民的デザートともいわれるのが、この「トレスレチェス」です。
トレスレチェスとは、「3つのミルク」。その名のとおり、3種類のミルクに焼いたケーキを1日漬けこんで作ります。
3つのミルクとは、「①コンデンスミルク、②普通のミルク、③蒸発させて濃くしたミルク」の3つ。
ケーキにフォークを入れると、じゅゎっと中からミルクがあふれ出します。口に入れるとミルクのジュースが広がり、その中にスポンジを感じる不思議な感触です。
Arroz con leche(アロッズコンレチェ)
アロッズコンレチェとは、「ごはんと牛乳」という意味です。他にライスプディングとも呼ばれます。
ご飯、砂糖、コンデンスミルク、シナモンなどを牛乳で煮て作ります。ほかにも、さまざまなドライフルーツやスパイスが入れられたりして、個々でレシピが違うようです。
Flan(フラン)
フランは、スペインでは定番のデザートで日本でいう「プリン」です。コスタリカでは、ココナツが入っているココナツフランがよく作られます。
シュレッドされたココナツは、オーブンで焼かれてプリンの底でビスケットのようになります。なめらかで甘すぎないココナツプリンのうえには、ココナツやフルーツ、刻まれたチョコ、ホイップクリームなどが添えられます。
Cocadas(コカダス)
コカダスは、シュレッドしたココナツに、サトウキビでできたキャラメルがかけられ焼かれた香ばしいタルトです。
コスタリカのスーパー、コンビニなど至るところで販売されています。
Churchill(チュルチル)
チュルチルは、コスタリカのプンタレーナで食べられるかき氷です。ビーチ沿いに並ぶトラックの売店と海の家の喫茶店で販売されています。
チュルチルは、削った氷、コンデンスミルク、赤いシロップ、ミルクパウダーなどでできています。
「かき氷パフェ」という感じでとても甘く、ついたくさん頬張るとキーンと頭に響いて甘ったるさが喉に刺さります。常夏ビーチを前にこれを食べるのが、またいい思い出です。
お店によっては、大きなピッチャーで提供するところもあり、インスタ映えすること間違いなしです。家族や友人とシェアして食べるのも楽しいですね。
Prestiños(プレスティニョス)
プレスティニョスは、スペイン生まれのお菓子です。小麦粉、卵、塩、水などでできたドウを、薄くのばして油で揚げて作ります。
サトウキビでできたシロップを最後にかけてできあがりです。
Empanada de chiverre(エンパナダ デ チベレ)
エンパナダは中南米で広く食されているパイ。「エンパナダデチベレ」とは、「チベレのエンパナダ」という意味で、チベレのジャムが入ったパイを指します。
チベレは瓜の仲間。英語ではfig leaf gourdと呼ばれます。このチベレを糖分と一緒に煮込み、シナモンやフィグを合わせたものがフィリングになります。
エンパナダデチベレはイースターの時期によく出てきますが、普段の朝ごはん、コーヒータイムにもよく食べられるため、スーパーなどでいつも販売されています。
▲チベレの実です。細長いメロンのような見ためです。
コスタリカの有名な食べ物|まとめ
コスタリカの有名な食べ物をまとめました。
コスタリカは、ビーチエリアは常夏で暑い日差しが降り注ぎ、水着で一日いられます。(一方の標高の高いエリアでは気温が低く、上から重ね着できる服が必要です。)
そんなコスタリカでは、トロピカル気候だからこそ育つフルーツがたくさん。道端でもリヤカーでさまざまなフルーツが販売されていて、それらを見るのも楽しいです。
まずは、San jose でMercado Central(セントラルマーケット)に行ってフルーツを見て、中にあるお店でローカルな食べ物に挑戦してみてください。
野菜もフルーツは降り注ぐ太陽のおかげか、とても甘くておいしいものばかり。料理はスペイン、メキシコ、ペルーなどの影響を強く受けているのが見て取れます。
コスタリカ滞在中は、朝から晩までおいしいものだらけで、おまけにホテルはオールインクルーシブで食べ放題なところも多いです。無理をして胃腸を壊さないようにご注意ください。
そして、コスタリカといえば、コーヒー。コーヒーも最高のクオリティなのでお見逃しなく!
美しい自然を満喫しながら、おいしい食べ物、飲み物を存分にお楽しみください。
この記事を読まれた方が、コスタリカで素敵な時間を過ごせますように。
では、また♪
▼参考
–https://www.thespruceeats.com
–https://www.costaricarios.com