絵画の修復に失敗!これじゃ「モンキー・ジーザスじゃないか!!」
と言われてしまった絵画のニュースが、スペインから流れてきたのは2012年。
そして、2020年。スペインから、今度は「ポテトヘッドじゃないか!」と芸術家を怒らせ、ソーシャルメディアでこてんぱんに叩かれている作品のニュースがまたまた飛び込んできました。
この記事では、スペインの「モンキー・ジーザス」と呼ばれてしまった絵画と、今回新たに登場した「ポテトヘッド」について詳細をお伝えします!
「モンキー・ジーザス」も「ポテトヘッド」も見た瞬間に噴き出しました。
とても酷いと思いつつ、笑わせてくれてありがとう。
スペインの絵画の修復失敗 2012年「モンキー・ジーザス」
“Monkey Christ” is the best ‘How it started/How it’s going’ in the art restoration world https://t.co/A06bqYlkGz pic.twitter.com/jQlFgRo97e
— RonLichtinger (@RonLichtinger) November 12, 2020
この修復作業をしたのは、当時81歳だったセシリア・ヒメネス(Cecilia Gimenez )さんという女性の方。
この絵画は、地元ボルハ(Borja)のキリスト教会の壁に描かれていた120年前に描かれた「Ecce Homo」という絵でした。キリストが月桂冠を頭につけている絵です。
出来上がった作品を見て、インターネット上は大騒ぎになり、「モンキー・ジーザス」とまで命名されてしまう始末。彼女はインターネット上で国際的に叩かれました。
ところが、です。
この「モンキー・ジーザス」。世界中に知れ渡ったため、この絵を見るためにこの教会があるボルハに観光客が訪れるようになったんです。
当地の地元ヘラルドというウェブサイトによると、教会が絵画の鑑賞に料金を設定したところ、なんと、7万人もの人が訪れ、755万円(€50,000($72,500))相当の収入になったそうです。
狙ってやったわけではないでしょうけど、終わり良ければすべて良し、ってことで、ヒメネスさんすごいですね!
スペインの彫像の修復失敗 2020年「ポテト・ヘッド」
そして、2020年。
今回の修復事案は、スペインの北のパレンシアという町で発生しました。その建物は、マジョール通りという通りに位置しています。
まずは、ご覧ください。これです。
Move over, Monkey Christ!
— Frommer’s (@Frommers) November 15, 2020
The Potato Head of Palencia is #Spain‘s newest botched restoration.https://t.co/6osR0m1zHL pic.twitter.com/XwvvRweam9
左が元の姿で、右が修復後です。これは本当に酷いですね。噴き出して笑ってしまいました。
もはや人間の顔じゃなくなってるのが分かります。ちょっと怖いんだけど…。
顔部分が頭部部分にまで広がっちゃってる…。
パレンシアの歴史的な景観の中で、何者かに「壊れた頭部部分を修復」された彫像は元の姿とは似ても似つかない姿になってしまいました。
地元の芸術家のアントニオ・カペル(Antonio Capel)氏が気づき、フェイスブックに写真を上げたところ、圧倒言う間に拡散。
「アニメのキャラクターみたいだ」とカペル氏。
カペルさんは、この通り向かいのスタジオで働いています。しかし、誰がこの作業をしたか、そして誰が委託したかについては分からないそうです。
カペルさんがフェイスブックに写真を投稿してから、この場所では既に多くの人が彫像を見るために集まっているそう。
カペルさんは
「どうしてアマチュアな修復士がこういった仕事をしてよいと思えるのか、そして何故これを委託している側がこういったアマチュアな修復士に仕事を依頼しているのか理解できない。あの修復は、普通とは思えない。」
とCNNに語っています。
確かに、普通じゃないですね。これで普通だと思ってしまえる感性なら常軌を逸しています。
まだある、スペインの彫像の修復失敗 2018年「タンタン」
2018年、スペインのナバレ地方エステジャという街にある聖マイケル教会でも修復失敗が発生しています。
¡#España lo hizo otra vez!
— Isrrael Villablanca (@loockito) June 26, 2018
La restauración del San Jorge de Estella, es el nuevo #EcceHomo 2.0 😂😂😂👇 pic.twitter.com/scwj4xctbH
左が修復後、右が修復前ですね。
この彫像は、聖ジョージ像。16世紀に造られた彫像です。
数世紀を越えてここに設置されているこの彫像は、色あせ、茶色く変色していました。修復後はピンク色の血色の良い顔になり、真っ赤な装具を身につけ、灰色の鎧を身にまとっています。
これを知ったコルド・レオス市長は憤怒し、「これは、ナバレのEcce Homoだ!」とツイートしました。
その後、市長は修復のプロを呼び、像を修復前の姿に戻すよう依頼したということです。
ただ、修復ができるかどうかはわからないとのこと。
Nuevas fuentes informan que la restauradora del San Jorge de Estella es muy fan de Tintín… pic.twitter.com/2ZtaRyqxNi
— franXu (@panse1981) June 26, 2018
「この像を修復した人物は、タンタンの冒険の主人公タンタンのファンに違いない」、というツイートもありましたが、そうですね。ちょっとタンタンみたい。
なんか薄っぺらくなりましたね。安いテーマパークにいそうな感じです。
これまた残念…。
スペインの絵画の修復失敗 まとめ
スペインのような芸術に溢れた国でもこのような事があるんですね。
絵画にも彫像にも完璧を求めたいけれど、こういうニュースはちょっと面白くてほっこりします。
それにしても、新しく誕生してしまったポテトヘッドは、あまりにも酷い…。
早く元の姿に戻してあげてほしいところです。
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参考: