日本車の名前が恥ずかしい件:スペイン語圏の人々「なんで日本車って変な名前なの?」

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Photo by Andre Guerra on Unsplash

世界中を席捲していて、世界中のマーケットで持て囃されている日本車。

アメリカの大きな都市でも日本車が本当に多くて、日本は本当に凄い国だと感じます。今私の住むボストンエリアも、相当日本車だらけです。これらの性能の良い日本車ブランドを作り上げ、維持しているそれぞれの企業の方々は本当に偉大です。

一方で日本車って、なんでヨーロッパ言語、特にイタリアとかスペイン語っぽい名前がつけられているんだろう?と疑問に思ったことはありませんか?これは、私にとって昔から不思議なことでした。日本の車なんだから、日本らしい名前にしたらいいのに、と。

以前、日本にスペイン人の友人が来た際、「あの車、MOCOって言うの!?本当に?」と噴き出されたことがありました。

そして、先日スペイン語話者の夫と話していたら、また日本車の名前は「ラテン風なんだけど、スペイン語圏からするとおかしい名前が多い」との発言が。

調べてみると、日本車の名前はスペイン語スピーカーにとって、結構おかしいと思われていることが判明しました。

では、実際、そんな車の名前はスペイン人にとってはどういう意味に捉えられてしまうのか。

autopista(記事タイトル”Los coches con los nombres más raros”:日本の最もクレイジーな車の名前)他、スペイン語圏のサイトを参考に、おかしいと思われてしまっている名前の車種達を紹介します。

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日本車の名前が恥ずかしい件|実際の車の名前

マツダ ラピュタ

この名前は、スペイン語スピーカーの間では最も酷い名前の車として知られているようです。意味は、以下の通りです。

スペイン語:LA PUTA 
英語:The Whore 
日本語:娼婦

スペイン語だと、ラ・プータという発音になるのですが、意味は娼婦で、確かに相手をけなす際等に頻繁に聞く、かなり悪い言葉です。

自分の言語で娼婦という名前の車…。

絶対乗らないですね(´;ω;`) 恥ずかしすぎますよね。

この車両は日本国内向けの商品だったということだそうで、そうだとするとスペイン語でどうか等と考慮する必要等無かったと思います。しかし、それでもわざとラテン語っぽいネーミングにしていながら、ラテン語圏の方々に嘲笑されてしまうというのは、残念です。

この車種は日本のマーケット以外には販売されていないようです。

日産  モコ

スペイン語:MOCO 
英語:Booger 
日本語:鼻くそ

私は一時期この車に乗っていました。小さいながらも中は結構広くて可愛くて、大好きな車でした。

モコって日本語だとかわいい響きですよね…。しかしアルファベットにしちゃうからこうなる…。

ひらがなだったらいいんですけどね。

ひらがなで書いてあっても、結構かわいいと思うのは私だけでしょうか。

しかし、モコちゃん。もう乗れません、知ってしまったからには恥ずかしくって。

鼻くそって(*ノωノ)

三菱  パジェロ

スペイン語:PAJERO 
英語:Jerk
日本語:自慰行為

Wikiによると、チリ・アルゼンチン地方生息のヤマネコが由来だというパジェロ。

しかし、スペイン語圏の方々にとっては、自慰行為をしばしば連想させる言葉、とのこと。

パジェロという言葉は、派生する言葉が多いようで、夫にPAJEROって何?と聞くと「藁…ってイメージ」と言っていました。地域によって随分とイメージが違うようです。

パジェロはイギリスやスペインでも販売されましたが、やはり元の名前はとても利用することができず変更する必要があったので、イギリスでは「ショウグン」、スペインでは「モンテロ」という名前になったそうです。

最初から海外で利用できそうな名前なのに、日本的な名前に直されちゃって、なんだか本末転倒ですね…。

元々ショウグンでいいと思うんですけどね。かっこいいですよね、ショウグン。

トヨタ プレミオ

スペイン語:PREMIO 
英語:Prize, Award 
日本語:賞、褒美

これも、スペイン語圏の方からすると相当におかしな名前に感じられるそうです。ただでもらえないけれど、「ご褒美」という名前の車。確かに不思議ではあります。

もし、手に入れたら、ジョークで「誰かからご褒美にもらったの?」とか毎度めんどくさく聞かれる気がしますね。

「ゴホウビ」はさすがにかっこ悪いです。この車に日本名を付けるなら、何がいいでしょうね?

スズキ アルト

スペイン語:ALTO
英語:High, Tall
日本語:高い、背の高い、頂上の

単純に、車両の大きさが、アルトという言葉の意味と全く合っていないということでした。「えっ全然Altoじゃないじゃん」ということですね。

「ジャーマンシェパード」ってプレート付けてる「チワワ」が走ってる感じですかね。

日本車の名前が恥ずかしい件 まとめ

日本の車両は、何を参考に名前がつけられているのか、やっぱり不思議です。

ラテン語派生言語、ヨーロッパ言語全体から言葉をピックアップするのが慣習になっているのでしょうか。それだとすると、マーケットの大きいスペイン語圏でどういう意味に捉えられるかについては注意する必要があると感じます。

元記事のautopistaには、こういった酷い名前を持つ車種がスペイン語圏のマーケットに入ってきた場合、自分達の地域で違う名前で発売されたとしても、元の名前があまりに酷いことが分かってしまうと嘲笑の的になるのでその商品は買わないよね、と記載されていました。

これって、とてつもなく大きいスペイン語圏の消費者を逃していることになります…。

しかし、確かに、例えば、他の国の人が日本語をかっこいいと思って、日本語っぽく聞こえる名前を商品名をつけていて、それが本当の日本語としてはとんでもない意味にとれるものだったら、その商品は買わないですね。正直日本語を話す者として迷惑でしかありません。

日本語の響きは明瞭で美しいです。

そして、日本の文化は多くの人から羨望の眼差しを向けられている文化です。たくさんのファンがいます。

日本語を意味だけではなく、芯まで、雰囲気も含めて理解しきることができるのは、日本語文化の中で育った人たちだけです。そしてそれを継承していけるのも、その人たちだけ。

これらを踏まえると、日本産の物は、日本国内でも国外でも日本語名にすればいいのに、と思います。

自分達の言語でない、どこかの理解が曖昧な言葉をベースとせずに、自分達の言葉で構成された名前を使ったらいい。

スバルとか社名が既にかっこいいと思うので、レガシーじゃなくて、デンショウ(伝承)等ではだめなのでしょうか。

フウジン、キボウ、もっと大和言葉なら、ミヤビ、クレナイ、ミサキ、ノゾミ、カラクサ、ヒカリ、セツナ、ホシゾラ、キワミ、クロサギ。美しい言葉はいっぱいありますよね。

これらを車両の名前にしたって、ラテン系の名前に全然負けないどころか、もっとかっこいいと思います。

参考:

Los coches con los nombres más raros
Los japoneses se llevan el 'oro' cuando se trata de poner nombres que suenan muy mal en castellano. Laputa, Pajero, Moco y Marica son algunas de las denominacio...

https://periodismodelmotor.com/peores-nombres-coches/56391/

https://www.emol.com/noticias/Autos/2017/04/04/852661/Los-nombres-de-autos-mas-raros.html

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