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【セサミストリート】オスカーやばい!憎めないキャラを10項目で説明するよ

エンターテイメント
Photo by Pete Willis on Unsplash
こいぬ
こいぬ

セサミストリートのオスカー、キャラ的にやばすぎ。

子供番組のキャラとしてはアウトじゃない?

「セサミストリートのオスカーってやばくない?」と思いませんか?


セサミストリートは昔からよく見てたんですが、最近よくよくみていると、オスカーのやばさがだんだん目につくようになりました。


子どもに怒鳴るシーンとか、けっこう怖くて、あんな風にいきなり叫ばれたらトラウマものだなと感じます。


しかし、子供向けの番組ですし、そこは世界のセサミストリート。彼の存在には隠れた意味があるはずです。


そんなわけで、この記事では、オスカーについて深読みしたいと思います。この記事を読むと、オスカーは何ものなのか、本当はどんなキャラクターなのか、製作者の意図はなんだったのかがわかります。


それでは、さっそくご案内しますね。


セサミストリートのオスカーって?

オスカーの基本情報から見てみましょう。


オスカーのキャラクター

まずは、オスカーがどんなキャラクターかみていきます。


  • 名前: Oscar the Grouch
    (オスカー ザ グラウチ)

  • 種族:グラウチ族。グラウチ(Grouch)とは、英語で「気難しい」「短気」「不機嫌さを出す人」「文句ばかり言う人」などの意味

  • 色: (本当の毛の色はオレンジ)

  • 住居: ゴミ缶

  • 口癖:“Scram!”(うせろ!出ていけ!)

  • 好きな歌:“I Love Trash” (ゴミが大好き)


セサミストリートに最初に登場したのは、なんと1969年11月10日。ずいぶん昔、初期からのキャラクターです。最初はオレンジ色でした。のちのち緑になり、そのまま定着しました。


実は、本当の毛の色は今でもオレンジで、緑は藻が生えた状態だそう(2009年11月12日 CNNインタビューより)。


名前は、1960年代当時、セサミストリートの事務所の近くにあった“Oscar’s Salt of the Sea”のレストランで、いつもぶっきらぼうで不愉快そうで、そして失礼でだらしのないオーナーのオスカーさんから命名したそうです。


オスカーはどうやばい?

オスカーは、いい人が嫌いです。ただ、人間の子どもについては、どうやら「よい子」でも我慢できるそう。


オスカーの人生のゴールは、「不幸で悲惨になって、それをほかの人に共有すること」。いつも世界中の人を不幸で悲惨にすれば、自分たちは満足できると思っています。 


ゴミ缶に訪問者が来ると、オスカーはいつもうなり声と「失せろ!」という言葉で返答します。


そして、いつも「1人になりたい」と言うクセに、1人にされると不機嫌になるという難しさも。


「もし、どこにも嫌がらせや不平不満をこぼす相手がいないと、不満が募るから」だそうで、じゃぁどうしたらいいのかよくわかりません。


好きなものは「ゴミ」

オスカーの大好きなもの、それは「ゴミ」。なので、いつもゴミに囲まれていて、臭いもの、汚いもの、腐ったものに囲まれています。


オスカーが住む缶の中は、実はとても広く、かなりのゴミが溜め込める様子。


▲オスカーの「ゴミが大好き!」の歌。



オスカーはどこから来たの?

グラウチランド(Grouuchland)から来ました。グラウチランドは、オスカーのゴミ缶のうずまきドアをくぐり、パイプを通り、大量のごみ袋の上に着地すると辿りつけます。


▲エルモがグラウチランドに行くところ。


▲グラウチランドの中。


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▲「どうしたら友達を無くせるか」がわかる本も出してます。


オスカーの人間関係

オスカーの人間関係もみてみましょう。「不機嫌」で「不満を言っている」キャラですが、そんな彼もたくさんの人に囲まれています。


オスカーの家族

オスカーの家族では、今まで以下の人物が番組に登場しています。


今まで番組に出てきたオスカーの家族
  • おばあちゃん
  • おじいちゃん
  • ママ
  • 姪っこアーバイン
  • 兄弟アーネスト
  • 姉妹バニー


おばあちゃんGranny Grouch)

▲「おばあちゃんにキスされるのが大嫌いだ」と言われるのがうれしくて、キスしまくるおばあちゃん。



おじいちゃん(Grandpa Grouch)

▲ 「列の最後にさせろよ。」「いや、おれが最後になるよ。」とかなり仲のよさそうな親子。お互いいい人っぽいじゃん。


ママ

▲ グラウチ族同士は、いつも「会えてうれしい」とは言わずに、「会えて腐るわ」”It’s rotten to see you” という不思議なあいさつ。


▲オスカーが「チャーミング」と言われ、怒りに耐えきれずに出てきたオスカーママ。


めいのアーバイン(Irvine)

姪のアーバインは、たくさん出てきてます。


▲アーバインが「ベーッ」ってするとこは、普通の赤ちゃんと一緒ですね。



▲アイスクリームのコーンが欲しくて、甘えんぼでかわいい態度になる姪のアーバインが気持ち悪くて耐えられないオスカー。



▲アーバインは、普通の赤ちゃんを表現してる気がします。赤ちゃんてこんな感じですよね。


兄弟 アーネスト(Ernest)

▲母親に好かれている気に食わない兄弟を迎えるのに、「きれいな花」と「音楽」をかけ、「明るい挨拶」で嫌がらせするオスカー。



姉妹 バニー(Bunny)

▲ グラウチ族のマザーズデー。兄弟で「臭いもの」を大量に用意して、どっちが母親を怒らせられるか競ってます。


「相手を不幸にさせるために頑張る」って、やろうと思ったらけっこう難しいですよね。そして、オスカーが相手を不幸な目に遭わせようとして、失敗して相手が幸せになっちゃうのも定番パターン。憎めないキャラなわけです。


ペットはムシの「スライミー」

オスカーには、今まで何匹かのペットがいましたが、スライミー(slimy)がよくペットとして出てくるムシです。



長年つき合っている彼女

オスカーには、彼女もいます。長年付きあっていて、過去には婚約もしました。けど、お互いを幸せにし過ぎるのを恐れた2人は、結局婚約を解消しています。


彼女の名前は、グランジェッタ(Grundgetta)。彼女は、オスカーをオスキー(Oskie)と呼び、オスカーは彼女をグランジ―(Grungie)と呼びます。


▲「いつも不機嫌で嫌な奴でいたい」って歌ってるけど、けっこう幸せで楽しそう。


オスカーは友達がいるのに、オスカー本人が「友達がいること」を認めたくない模様

▲ 仲よさそうです。


エルモとテリーは、オスカーを友達と思っていますが、一方のオスカーは「2人をまったく好きではない」と言っています。


けど、どうやらエルモは自分の友達ということは認めているっぽい(たぶん、「友達がいる自分」がオスカー自身受け入れられないので認めきれない)。


実は「いい奴」な一面も

いつも嫌がらせばっかりしているオスカーですが、ふと優しさを見せる一面も持ち合わせています。


ある時は、あひるのおもちゃを無くしたアーニーに、代わりのおもちゃをプレゼントしています。


▲残念だけど、アーニーのあひるとオスカーの思う「かわいいあひる」の想像が違いすぎたみたい。アーニーは残念だけど、オスカーのあひるを受け取れない…。


ツンデレっぽいキャラというと、ちょっと違うのかもしれませんが、「ヤダヤダ嫌い嫌い」と言っている人にこんな風にギフトをもらったら、ギャップにときめくかもしれません。


製作者側のオスカーを登場させた意図

製作者の1人、モローさんによると、オスカーは「人種的な多様性を表現するため」に登場させたそうです。


オスカーのマナーや生き様がほかのキャラクターと異なることで、人種や民族の多様性の問題のたとえを表現したかったといいます。


オスカーが登場した当時は「都市に住む貧乏なアメリカ人」を代弁していると理解する人がいました。また、「オスカーは不公平さが変わらないことを受け入れた都市の人々を表しているんだろう」と批判を受けたこともあります。ほかにも「何にでも批判的なアフリカ系アメリカ人を示している」と受け取る人もいました。


いずれにしろ彼は、人類の多様性を表現するために作られたんですね。多様性の認識が叫ばれるなか、彼の存在は「こういうヤツもいていいよね」の一例として、役目を果たしています。


そんなオスカーは、愛されてもいる

そんなオスカーですが、長年の間多くの人に愛されてもいます。


1989年には、当時のアップルコンピュータ―のゴミ箱を空にすると、オスカーがゴミ箱から歌いながら出てくるエクステンションが相当流行ったそう。


2008年には、カナダの環境キャンペーンで「ごみを減らそう週間」のマスコットにも選ばれてます。


最近では、ユナイテッド航空会社の「持続可能な航空燃料プログラム」のチーフゴミ係に任命されています。


オスカーグッズやシャツなどもけっこう見かけますよね。多くの人が実はかわいいと思っているのだと思います。私も欲しいです。


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まとめ:セサミストリートのオスカーは、やばいけど、なぜか憎めない存在

ということで、オスカーのやばさについてまとめました。


不機嫌さをいつも周りにまき散らして、人にも平気で怒鳴りちらすこういうおじさん、昔はけっこういた気がします。


オスカーをセサミストリートで見ておけば、「ああ、こういう人もいるんだな。こういう人なんだと受け入れよう」と思えたのかもしれません。


とりあえず、彼は、多様性を示す存在としてこの世に生まれ、じゅうぶんその存在意義を示しています。


最近は、セサミストリートにも色んな人種とか自閉症のキャラも出てきて、さらに多様性が出てきたように感じます。


グラウチ(不機嫌そう)だけど、実はちょっといい奴だったりする憎めないオスカー。これからもずっと愛されるでしょうね。


さて、もう少しセサミストリートを見ようかと思います。


それでは、また♪


▲スティーブン・コーベアーのショーにも出てるよ。


The Pursuit of Grouchiness: Oscar the Grouch’s Guide to Life (The Sesame Street Guide to Life) 
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▲彼の生きる哲学を知りたければ、ぜひ一読を。