セサミストリートにさ、カエルいなかった?
けど、最近ほかの場所で見かけたような…。
名前はなんだっけ?
セサミストリートに昔出ていたカエルは、カーミット(Kermit the Frog)です。
昔、確かにセサミストリートに出ていたんです。今は、基本的にセサミストリートには出てきません。
セサミストリートに出ていたけどいつの間にか番組から消え、そしてまだほかのメディアで見かけるこのカーミット。
そういえば、カーミットって何ものなんだろう?と気になったので、深堀りします。
この記事を読むと、カーミットが何者なのか、彼の生い立ちや現在を知れます。
それでは、さっそくご案内しますね。
【セサミストリートのカエル】名前はカーミット!
※Muppet(マペット)とは、Jim Hensonが作り出した、腕で動かす人形たちのこと。
【セサミストリートのカエル】カーミットの出演歴
カーミットは、セサミストリートに1950年代から1960年代に主に出演しています。
彼は、セサミストリートのニュースのコーナーでインタビューをする役を務めていました。他に歌を披露したりもしています。
出演の具体的な様子をみていきましょう。
Sesami Street News Flashのニュースコーナー
▲Sesami Street News Flashのニュース
一番の主な役は、Sesami Street News Flash(セサミストリートニュース)のコーナーで童謡とおとぎ話のキャラクターにインタビューする役回りです。
カーミットが歌う歌
カーミットはセサミストリートでたくさんの歌を歌っています。その中の歌、“Bein’ Green”は多くの人に記憶に残る作品になっています。
▲Being Green(緑色であること)
ほかにも、“This Frog”や“On My Pond”、“Caribbean Amphibian”なども彼の有名なナンバーです。
▲This Frog(このカエル)
▲On My Pond(ぼくの池)
▲Caribbean Amphibian(カリブの両生類)
セサミストリートでの生活
セサミストリートでは、カーミットは家に住んでいました。
カーミットの家には、グローバーがよく遊びに来ていて、カエルには使えない歯ブラシやイヤマフなどを売りに来ています。
▲歯ブラシを売りつけようとするグローバー
▲イヤマフを売りつけようとするグローバー
カーミットは、家にいるとき、彼のリビングルームにいっぱいの観客がいることを想像して、My Polliwog Ways(オタマジャクシの歌)などの曲を歌ったりもしています。
▲My Polliwog Waysを歌うカーミット
カーミットの講義
カーミットは、セサミストリートで特定の言葉について講義をすることもありました。
数例をご紹介します。
Letter W (Wの字)
▲Letter Wについて講義するカーミットと、Wを食べちゃうクッキーモンスター。
hands(手)
▲Handsについて講義するカーミット。最後の方くすぐられてて、めちゃくちゃかわいいです。
Tall and Short(高いと低い)
▲Tall and Short(高いと低い)について講義するカーミット。2匹の背が伸びたり縮んだりするので、説明ができません。
そのほか、パロディにも出演してます。
“Gone with the Wind(風と共に去りぬ)”
▲Monsterpiece Theater(モンスターピースシアター)作、「風と共に去りぬ」のパロディ。
”Miami Mice”
▲マイアミバイスのパロディ。
【セサミストリートのカエル】カーミットがセサミストリートから消えた経緯
▲ エルモと一緒に「ハッピー」と「悲しい」のお話
カーミットはセサミストリートに初期から出演していました。
一方で、製作者であるジム・ヘンソン的には、カーミットが彼の一番人気のキャラクターになることがわかっていたため、シーズン1のあとにはセサミストリートへの出演を見合わせ、ほかの番組で活躍させようとした経緯があります。
また、1970年頃には、カーミットが商業的過ぎるキャラクターとなり、批判を受けてセサミストリートに出さなくなったという経緯もありました。
しかしいずれにしろ、1971年以降、カーミットはセサミストリートに戻ってきて、わき役的キャラクターの1つとして出演を続けています。
しかし、2004年には、カーミットを含めたマペットの会社がディズニーに所属することになったため、拠点をディズニーに移動することとなりました。
今カーミットは、セサミストリートにはゲストとしてごくまれに出演することがありますが、基本的には出てきません。
【セサミストリートのカエル】カーミットの知られざる製作秘話
カーミットは、ジム・ヘンセンの「母親の古いコート」と「ピンポン玉」でできた目玉をつけて、1955年頃に作られたそうです。1977年、ジム・ヘンセン自身がこう話していました。
一番最初に作られた際は、段ボールが利用されていて、見た目はもっと抽象的でとかげっぽかったそう。その後さまざまな経緯をへて、今の姿に落ち着いたようです。
▲ベビーカーミット。ディズニーで活躍中です。
【セサミストリートのカエル】カーミットのトリビア
魅力いっぱいのカーミットのトリビアをいくつか紹介します。
カーミットは指が5本ある
カーミットには、指が5本あります。ほかのマペットやセサミストリートのキャラの中でも、指が5本なのは珍しい。
カーミットの目には、透明なまぶたがある
2011年11月George Stroumboulopoulosという番組に出演した際には、カーミットは「透明なまぶた」があると証言しています。
▲さまざまな番組でお呼ばれ。大人気スターです。6:55あたりで「まぶたがある」と言っています。
著書が3冊
カーミットは、3冊の著書があります。いずれもAmazon USAから購入可能です。
For Every Child, A Better World(すべてのこどもたちへ よりよい世界を)
For Every Child, A Better World
※カーミットは、本の中の進行役になっています。
One Frog Can Make a Difference(一匹のカエルは世界を変えられる)
One Frog Can Make a Difference
Before You Leap(跳躍の前に)
ーAmazon USA
ハリウッドに殿堂入り
ハリウッドのThe Hollywood Walk of Fameには、2002年、カーミットの星が加えられています。
On this day in 2002, Kermit the Frog received a star on the Hollywood Walk of Fame ⭐️ #TheMuppets pic.twitter.com/23aQ27U6SR
— Gotta Go Orlando 🧡 🍊 (@GottaGoOrlando) November 14, 2021
【セサミストリートのカエル】カーミットは既婚者?いつも隣にいるミスピギーとの関係
カーミットと一緒にいろんな番組に出てくるMiss Piggy(ミスピギー)。カーミットとミスピギーの2人は、長年複雑な関係にあるようです。
少し関係をみてみましょう。
ミスピギーと結婚したっぽいけど、してないらしい
ミスピギー は、カーミットと結婚していると主張していることがありました。
しかし、一方のカーミットは異論を唱えています。結婚式は番組のためと騙されてしたのであって、事実上結婚はしていないと答えています。
この2人は結婚してるの?してないの?の議論は、長年に渡りなされてきました。
▲番組のために行った結婚式。でも牧師さんが本物だったから結婚したことになった?模様。
ミスピギーはカーミットへの愛を隠さず、いつも押しつけがましい好意をカーミットにぶつけてきました。
その一方で、ミスピギーは、「カーミットが好き」と言いつつ、怒るとカーミットに痛そうな空手チョップをすることもあります。
▲ミスピギーの空手チョップ。カーミットもぶっ飛ばされてるけど、誰にでも容赦なしな模様。
そして、カーミットは、ミスピギーがほかの出演者に好意を見せると、嫉妬心を抱くこともあるようです。
▲Good Morning Americaにも出てます。
▲ミスピギー「私たちは実際のところ結婚してないかもしれない…。けど心の中で結婚してるのよ。」
カーミット「そうだね。そのとおりだ。」
…ということで、愛はあるようです。
ミスピギーとのデュエット
そんな2人は、歌も一緒に歌っています。
▲ In Spite of Ourselves(こんな私たちでも)
▲waiting at the church(教会で待ってる)
▲Ukulele Lady(ウクレレレディ)
▲I won’t dance(僕は踊らないよ)
▲2015年9月22日には、人気の番組、ジミー・キンメルのショーにも2人でゲスト出演
【セサミストリートのカエル】今はウォルトディズニーのキャラクターとして活躍
カーミットは、2004年からほかのThe Muppetのキャラクターと一緒にディズニーに帰属しています。
今は基本的にディズニーのキャラクターとして活躍していますが、特別出演のような形でセサミストリートに出ることもあるようです。
2009年には、Elmo’s Worldの”Frongs”の回に特別出演しています。
▲6:51にチラリと数秒だけ出演するカーミット。
また、セサミストリート50周年記念スペシャルの際は、Cookie MonsterとGongerと共演し、Elvis Costelloと”It’s Not Easy Being Green”を披露しています。
-アマゾンJAPAN
セサミストリートの消えたカエル、カーミット:まとめ
セサミストリートにいたのに、いつの間にか消えたカエル、カーミットについてまとめました。
カーミットは、独立した俳優のような存在…なんでしょうか。セサミストリートからは卒業して、今はディズニーで大活躍。
セサミストリートの子どもたちを観客にした芝居にとどまらず、カーミットは大人のふるまい、言動なのが興味深いです。
なんというか、人間の俳優よりずっと成功してますね。カーミットは、セレブの中でも、世界でもっとも認知度されている部類に入るでしょう。
見ればみるほど愛らしいので納得です。私は、実はカーミットがかわいくて、昔からグッズを購入していました。いまさらながら正体が判明してうれしいです。
さて、引き続き今日はPLAZA SESAMO(スペイン語セサミ)を見ようと思います。
では、また♪