アメリカでLINEて使えるの?
教えて!
アメリカでもLINEは使えます。しかし、使うにあたっては、準備や注意点を知る必要があります。
「アメリカに行く」となると、「日本でよく使っていたLINEをそのまま利用できるの?」と心配ですよね。家族みんなが利用するLINEは、そのまま今まで通りに利用したいものです。
何も知らず、設定しないでアメリカに到着、長期滞在すると、LINEはアカウントが使えなくなることがあります(筆者経験済み)。
準備は、日本を出発する前に行う必要があるので、出発前にご一読ください。準備さえすれば、アメリカに引っ越すことになってもずっと同じアカウントを利用し続けられますよ。
この記事では、アメリカでLINEを使う方法を短期滞在と長期滞在に分けて説明しています。ご旅行前にこの記事を読み、LINEの準備をばっちりしておきましょう。
それでは、さっそくご案内しますね。
アメリカでLINEは使える!
アメリカでもLINEは使えます。
短期滞在の場合と、長期滞在の場合ではインターネットへの接続方法が異なるため、この項で概要を説明します。
短期滞在
短期滞在の場合、LINEは「Wi-Fiがある場所で使う」のが一般的です。
1週間以内などの旅行の短期滞在であれば、とくに設定は必要なく、そのまま日本から携帯電話を持ちだせばOK(※)です。
Wi-Fiは、以下のような場所で利用が可能です。Wi-Fiのスポットを見つけたら、LINEを利用してみましょう。
Wi-Fiがない環境でもLINEを使いたい場合は、
①Wi-Fiのレンタル
②旅行用SIMの購入
が考えられます。
もし「ホテルなどの施設を出て、いつでもLINEを利用する必要がある」という場合は、インターネットに接続できる環境を整えるにおすすみください。
長期滞在
長期滞在の場合、LINEはアメリカのSIMカードを購入して使います。なぜなら、現地の電話番号なしでは、生活のセットアップができないためです。
SIMカードを変更すると、遅かれ早かれ「ご利用中の日本のアカウント」で認証作業が必要となり、利用できなくなります。
なぜなら、LINEアカウントは初期設定では日本の電話番号に紐づいていて、日本のSMSを受信しないと認証ができないためです。
長期滞在の場合は、日本のLINEアカウントをFacebookに連携する作業が必須です。
>>【日本LINEアカウントの設定】LINEとFacebookアカウントを連携する
「アメリカLINE」と「日本LINE」の違いを知る
アメリカには、アメリカのLINEアプリがあります。この項では、「アメリカLINE」と「日本LINE」の違いをご案内します。
あなたが現在お使いのLINEアプリは、日本のLINEです。
日本のLINEは、通常日本国内でしか利用できないようになっています。(Facebookに連携してから日本を出国すれば、海外でも利用しつづけられます。)
LINEアカウントは、アカウント上で上書きすると、以前のアカウントの情報が上書きされます。おさいふ機能やスタンプなども消えます。
以下をお読みいただいたうえで、
①「日本LINEのアカウントを利用し続ける」ために渡航前に設定するか
②「日本のアカウントを消す/上書きしてもよい」ので設定せずに渡航するか
をお選びください。
アメリカLINE
チャットと通話機能が主なシンプルなつくりです。マーケットには連動せず、おさいふ機能なども搭載されません。
スタンプも最低限のオリジナルのものだけで、バラエティはありません。日本のスタンプは使えません。
今までおさいふ機能も利用しておらず、スタンプもとくに必要なく、シンプルさを追求していて、とりあえずLINEアカウントを保持したい方はアメリカLINEアカウントで◎です。
アメリカのLINEを利用したい方は、「アメリカのLINEを利用したい」におすすみください。
日本LINE
おさいふ機能が搭載され、マーケットと紐づいたプラットフォームで買い物ができます。クーポンの配信などもあり、日常の生活に深く紐づいています。
スタンプや壁紙はバラエティがあり、無料でもデザイン性の高いものが入手できます。
日本で長く生活していた人なら、LINEにさまざまな情報やポイント、お金さえもチャージされた状態かもしれません。その場合、日本のアカウントを無くせないですね。
「アメリカのLINEアカウント」と「日本のLINEアカウント」は併用可
「アメリカのアカウント」と「日本のアカウント」をそれぞれ別のIDとパスワードでFacebookに連携しておけば、両方とも端末上でログアウトができます。
こうすることで、「日本のアカウント」と「アメリカのアカウント」を併用できます。
私が連携作業を行った際は、Facebookのアカウント1つで「2つのLINEアカウント」と連携できました。ただし、LINEのアカウントには、それぞれ違うIDとパスワードを用意する必要があります。
「日本のアカウント」と「アメリカのアカウント」をいずれも持っていたい方は、
①渡航前に日本のLINEアカウントをFacebookに連携
②アメリカに着いたらアメリカの電話番号でLINEアカウントを作成し、Facebookに連携
してください。
アメリカのどこでもLINEを使うための環境を整える
LINEを使うならインターネットへの接続は欠かせません。
「LINEを必要とする場所」がホテルなどのWi-Fiがある施設か、旅行用のWi-Fi、SIMカードを用意すべきか旅行前に考える必要があります。
この項では、短期滞在と長期滞在の場合に、どのような方法で接続できるかをご案内します。
【短期滞在】⇒日本のLINEをそのままWi-Fi環境で使えばOK
日本のLINEアカウントはそのままでアメリカに渡航しても、Wi-Fi環境さえ準備できれば、日本にいるのと同じように、日本のLINEアカウントをどこでも使い続けられます。
短期滞在でホテルなどを出てもLINEを利用したい場合は、Wi-Fiをレンタルするのが一番かんたんです。
Wi-Fiをレンタルせず、旅行用SIMを購入する場合は、長期滞在のSIM購入と同様の作業になるので、長期滞在の項をご参照ください。
Wi-Fiレンタルを日本でする
Wi-Fiは、日本で借りれます。旅行前に予約しておきましょう。自宅、空港で受け取れます。
アメリカなら、大手のGLOBAL WiFiが安心です。Wi-Fiレンタル数第1位で、高品質かつ低価格と評判です。
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Wi-Fiレンタルをアメリカでする
Wi-Fiは、アメリカでのレンタルも可能です。
Travel Wi-Fiは、アメリカ国内でも日本でも受け取りが可能です。一方で、距離に応じ配送料がかかるのでご注意ください。
アメリカの滞在先に送付しておけば、荷物を減らせますね。
【長期滞在】⇒日本のLINEを利用するための事前準備と現地SIMの購入
長期滞在でLINEを利用する場合は、日本で行うべき作業や注意点があります。
具体的にどんな準備が必要なのか、全体の流れをご案内します。
携帯電話はSIMフリーを用意
アメリカで現地のSIMを購入し、SIMを入れ替えるにはSIMフリーの携帯電話が必須です。
現在ご利用中の携帯電話がキャリアのSIMロックのものなら、SIMフリーの携帯電話端末を購入します。
日本、アメリカのいずれの国で購入しても問題ありません。日本とアメリカ、どちらで購入するか検討しましょう。
ーAmazon日本
▲端末を新規購入するなら、アメリカの「ミントモバイルのSIMカードと端末のセット」がお得です。多くのケースで、6か月無料通信がついてきます。
LINEアカウントのFacebookとの連携
アメリカで日本のLINEアカウントを使うためには、アカウントをFacebookと連携させる必要があります。
なぜなら、現在日本の電話番号に紐づいているあなたのアカウントの「電話番号との紐づけ」を解除し、世界中どこにいても「IDとパスワードでログイン可能」にする必要があるためです。
Facebookと連携すれば、1つのLINEアプリで、2つのアカウント(日本の電話番号とアメリカの電話番号)を持つことも可能です。IDとパスワードでログイン、アウトが可能となるためです。
Facebookに連携すれば、携帯電話、iPad、タブレット、PCと何のデバイスからでもログインできます。
日本の電話番号を解約した場合。もし、あなたの電話番号がほかの人に再利用されて「違うLINEアカウントが作成」されると、あなたのアカウントは消滅します。
これを回避するには、2つ方法があります。
①日本の電話番号を解約せずに持ち続ける
日本の電話番号を保持し続ければ、LINEアカウントも保持し続けられます。
②日本で利用していたLINEアプリにアメリカの電話番号を登録する
持っているアカウントにアメリカの電話番号を登録すれば、アカウントがアメリカ化し、保持できます。しかし、これをすると、「日本のLINEアプリ」から「アメリカアプリ」に切り替わり、日本のLINE特有のスタンプやおさいふ機能などのサービスが利用できなくなります。
現地SIMの購入
LINEアカウントは、インターネットに接続することで使えます。現地SIMを購入すればネットワークにいつでも接続でき、いつもLINEが利用できるようになります。
アメリカの現地SIMは、大手キャリアは高いので避けます。私は長らくAT & Tを利用していましたが、一か月65ドル近くと大変高額でした。
一押しは、MVNOのミントモバイルです。「安い(15ドル/月~)、使える、安定度◎、3か月だけの縛り、やめるのかんたん、おしゃれ」とかなりおすすめできる電話会社です。
ミントモバイルについては、こちらの記事をどうぞ。
▲SIMを選ぶときは、行き先のエリアがカバーされているか確認しましょう。
▲e-SIMは日本で購入しておけます。(アクティベーションはアメリカ国内のネットワーク内でしかできません。)
アメリカで「日本のLINE」を使うための設定と利用方法
日本のLINEアカウントを利用し続けるには、以下の条件をクリアする必要があります。
作業はかならず出発前に行いましょう。なぜなら、日本を出ると認証作業ができずFacebookの連携ができなくなるためです。
日本を出発する前にFacebookでの連携作業をする
Facebookでの連携作業は、Appllioさんの記事に詳しいため、こちらをご参照ください。こちらはFacebookの連携作業のみになります。その後の設定については、引き続き本サイト「れとろぐ」の下の章をご確認ください。
トークの引継ぎなど、必要な方は忘れずに行います。
Facebookへの連携がすめば、SNS認証がなくなり、IDとパスワードでログインできるようになります。連携を終えたらログアウトして確認しましょう。
アメリカ国内でSIMを入れ替えたら⇒アメリカの電話番号は登録しない!
アメリカに到着したら、SIMカードを入れ替えてアクティベーション作業を行います。アクティベーション作業はキャリアにより異なるため、それぞれのキャリアにご確認ください。
▼ミントモバイルのアクティベーションは、こちらの動画に従えば5分で終わります。
SIMを替えたあとLINEを立ち上げると、電話番号の登録を変更するか聞かれますが、電話番号は登録しないでください。電話番号を登録せずともそのまま使えます。
日本のLINEのサービスを利用する
日本のLINEでも、メッセージの送受信はアメリカのネットワーク上でできます。
しかし、日本のスタンプやおさいふのLINE機能で何かのデータのダウンロードが必要な場合は、VPNを利用して日本に接続して通信します。
VPNは、ダウンロードするときだけ使えばOKです。LINEの操作ほどであれば、VPNアプリは無料のTunnel Bearでじゅうぶんでしょう。
Tunnel Bearは、各月ごとの無料のデータ量を超えなければ、何度でも利用できます。ビジュアルがおしゃれで利用するのが楽しいですよ。利用を終えたらかならず切るのをお忘れなく。
日本のネットワークをTunnel Bearの容量を超えて利用する必要があれば、NordVPNが◎です。海外在住の多くの人が利用しています。
24時間年中無休のカスタマーサポートつき、30日間の返金保証ありで試せるので安全です。
\30日間の返金保証ありで試せます。/
VPNを利用すれば、アメリカにいても日本のAmazonプライムビデオやNetflix、TVer、AbemaTVなど、日本にいるのと同じ環境で見れるようになります。
アメリカで「アメリカのLINE」を利用したい
アメリカに滞在するなら、アメリカのLINEで構わない、という方もいますよね。その場合、日本のLINEアカウントをそのままアメリカアカウント化できます。
しかし、Facebookへの連携を行わず、登録番号だけ変更すると、日本に戻って日本の電話番号で再登録、再認証しない限り、日本のアカウントには戻せません。ご注意ください。
具体的な方法をみてみましょう。
アメリカの電話番号をLINEアカウントに登録する
LINEアカウントを開き、設定の画面でアメリカの電話番号を登録します。登録した瞬間から、あなたのLINEアカウントはアメリカアカウントに切り替わります。
場合によっては、アメリカのLINEアプリのダウンロードをうながされます。その場合、アメリカのLINEアプリをダウンロードしてください。
アメリカのLINEアプリをダウンロードする
アメリカに着いたら、アメリカのLINEアプリをダウンロードします。そして設定でアメリカの電話番号を登録します。
アメリカでLINEは一般的?⇒利用者は1%以下
アメリカでは、LINEは一般的ではありません。
LINE利用者は、2023年の統計時で315万人となっています(参考:Distinguished)。アメリカの人口は3億人強なので、アメリカの人口の1%以下です。
実際、アメリカに住んでいると、日本に相当興味がある人でなければLINEアプリは持っていません。
この項では、アメリカではどんなメッセージアプリが利用されているかご案内します。
アメリカでよく利用されているメッセージアプリ
アメリカでよく使われる主なアプリは、①WhatsAppと②Facebook Messengerです。
もう少し詳しく見てみましょう。
WhatsAppは、利用人数は約20億人とされる世界中で利用されているアプリです(引用:https://datareportal.com 2023年4月)
海外のメッセージアプリ市場で1位。北米を中心に、世界中で利用されています。
基本的な機能は、ほぼLINEと同じです。WhatsAppはLINEと比べてコミュニケーションツールに特化していてシンプルで使いやすいです。
すべてのサービスは電話番号に紐づきます。WhatsAppをインストールし、電話番号を登録した相手がWhatsAppを利用していたら、自動的にWhatsAppで連絡が可能になります。
WhatsAppでは、国をまたいで電話番号を変更したとしても、新しいSIMカードを入れ、アプリに新しい電話番号を登録するだけで、それ以前と同様に利用できます。
Facebook Messenger
利用人数:約29.63億人(引用:https://datareportal.com 2023年4月)
Facebookのmessengerは、アメリカで2番目に多く利用されているコミュニケーションツールです。
Facebook Messengerは、Facebookのアカウントに紐づきます。Facebookの「友達機能」に連動し、Facebookの友達とコミュニケーションがとれます。
このFacebook Messengerでは、送金もできます。アメリカでは外食の機会やパーティーなどで割り勘が多く、アプリを入れておけば日常で活躍します。
アメリカでよく利用される携帯のメッセージ機能やソフトウェア
アメリカで使える、メッセージアプリ以外のコミュニケーションツールを紹介します。
SMS
電話番号さえあれば、どの端末同士でも送れるSMS。サービスを提供する会社、友人とのコミュニケーションなど、さまざまな機会に使われます。
電話番号に紐づくため、アメリカの電話番号ありのSIMに入れ替えた際には利用可能です。
日本のSIMの場合、相手に日本にメッセージを送信してもらわなければならず、コミュニケーションツールとしては利用できません。
iMessage
Appleのデバイスの利用者が使えるチャットツールがiMessageです。
SMS同様の使い方で利用ができ、Apple利用者同士がコミュニケーションを交わす場合は無料で利用できます。
Apple IDと電話番号、e-mailに紐づき利用が可能です。
Skype
Skypeは、携帯電話の電話番号に依存しないコミュニケーションツールです。
Skypeは電話番号に連動せず、ほかの国に移動してもインターネットさえあれば設定を変えずに使えます。
Skypeでは、ほかの利用者と無料の音声通話ができ、携帯電話、コンピューター、タブレットと端末を選ばず使えます。
そして、クレジットを購入すれば、SMSの送信や電話番号への電話も可能です。インターネット上から電話をかけるため、世界中の国に国内同様の安い料金でかけられます。
アメリカでLINEは使える:まとめ
アメリカほか海外に出ると、「日本で利用していた当たり前のものがとつぜん利用できない!」ということが発生します。
LINEは短期的滞在なら、そのまま設定をせずとも、Wi-Fiさえ入ればアメリカを含む多くの国で問題なく利用できます。(通信に厳しい制限がかけられている国をのぞく。)
しかし、Facebookへの連携をしないでいると、「認証」が発生した瞬間に利用ができなくなります。
私は以前、Facebookへの連携をせずにアメリカに渡航して、認証が発生しました。結果、アカウントが使えなくなりました。しばらく日本に帰る予定が無かったので、仕方なくアメリカの番号のアカウントを作成し、家族と連絡しました。
その後、日本に帰国し、新しく日本のアカウントを作成し、再出国しました。
再度出国し、アメリカで滞在したのですが、日本のLINEアカウントに「アメリカの電話番号を入力」し、日本のアカウントがアメリカ仕様になりました。そして見事に日本のサービスが使えなくなりました。
その後、再帰国した際に改めて日本のLINEアカウントを作成しました。
今はこのときに作成した①日本アカウントと以前作成した②アメリカアカウントをFacebookに連携し、ずっと併用して利用しています。
日本の携帯電話もアメリカの携帯電話も解約したので、いつアカウントが消滅してもおかしくない状態ですが、今のところ3年以上、いろいろなデバイスで問題なく利用できています。
とりあえず、この記事を一言でまとめると、
日本以外の国に長期滞在する人は、LINEはFacebookに連携すれば準備万端です。
ですね。
そして、過去のアカウントを無くしたくない方は、最後に紐づけた電話番号を解約せずにとっておくということです。
長くなりました。
この記事を読まれた方が、アメリカで問題なくLINEを利用できますように。
それでは、また♪