アメリカ駐在が決まりました。
渡航前にお土産は何を準備すべき?
アメリカ駐在の決定、おめでとうございます。
さっそく準備開始ですね。日本の出発前でないと用意できないものはたくさんあります。
お土産もその一つ。仕事で新しく出会う人たちに、お土産とともにご挨拶をするのは大切な日本の習わしです。
最初の印象をよくするためにも、日本人、アメリカ人の同僚に喜ばれるお土産を選択したいと思うのは当然です。
そして、逆のパターン、アメリカ駐在が日本に帰るときも悩みます。「日本に何をお土産で持って帰ろう。」と。
私は今まで自分の仕事で3か国で駐在し、うちアメリカでは5年駐在しました。現在は駐在妻としてオーストラリアにいます。
この記事では、以下のパターンの場合に「渡して喜ばれるお土産」をご案内します。自分の経験および同僚20人ほどに欲しいものを聞きつつまとめています。
それでは、さっそくご案内しますね。
アメリカ駐在とお土産|日本人同僚へのお土産
日本の定番、お土産やさんで販売されている商品から、同僚に喜ばれたもの、駐在時にいただきありがたかったものをご紹介します。
アメリカでは、牛、豚、鶏などの「肉製品、肉エキス」を利用したものの持ち込みが禁止されています。
原材料にこれらのものが入っていた場合、没収の対象となります。購入の際は、原材料をご確認ください。
箱入り土産
日本人同僚には、「日本で当たり前のもの」がおすすめです。なぜならアメリカにいる日本人同僚は日本の味に飢えているためです。基本的には、日持ちするものがおすすめです。
何人かいるなら、キッチンに箱を1つ置いて、皆さんに好きなものを取っていってもらうのも一般的です。いろいろな種類が入った商品だと楽しいですね。
具体的な商品例は以下のとおりです。
せんべい
定番ですが、やはりせんべいは喜ばれます。日持ちもするので重宝します。
アメリカでは、スーパーでカキモチが “Rice Cracker”という名前で販売されています。しかし、ただのしょうゆ味というものが多く、上品なおいしさとはいえないのが実際のところです。
日本のおせんべいはやはり味のレベルが高く、外国で食べるとさらに味わいを感じます。
-Amazon 日本
▲この丸彦製菓のおせんべいは、日本の定番の味ばかりです。量的に職場でシェアするのに◎。
-Amazon 日本
▲えびが丸ごと使われたえびせんべいは、アメリカでは見かけない商品です。目上の特定の方向けのお土産におすすめです。
和菓子
職場でもらってみんなで盛り上がったのが、信玄餅です。日本人なら食べた瞬間になつかしさでいっぱいになる一品です。
-Amazon 日本
ご飯のお供
ご飯のお供となるちょっとした「おかず」もうれしいお土産です。
アメリカでは、お米の入手はかんたんですが、おかずですぐ食卓に並べられるものはかんたんには見つかりません。お米に合うおかずは、駐在にとってはうれしいお土産です。
▲高級ふりかけは軽く運びやすさから◎です。ちなみに、スーパーのふりかけ系は、アメリカでも比較的かんたんに入手できるので、あまりおすすめしません。
▲お茶漬けも比較的軽く、日本の味を堪能できる一品です。永谷園などのものは、アメリカでも入手可能です。
▲こちらは、少し重め。おかずとしては食べ応えありです。
▲京つけものもなかなか入手は難しく、ありがたい一品です。
酒の肴
お酒を飲まれる方には、酒の肴がうれしいです。アメリカでは、乾きものはナッツ系のイメージで、魚介の乾きものがないためです。
肉と違い、魚介は持ち込みができます。
-Amazon 日本
-Amazon 日本
日本酒
お酒の好きな方なら、日本酒が喜ばれるでしょう。ちなみに、アメリカでも日本のスーパーがあれば日本酒は入手可能です。ですが、やはり割高です。
アメリカへは、1人1ℓまで持ち込めます。それ以上の場合、関税がかかります。
-Amazon 日本
スーパーのもの
駐在者にとっては、特別なお土産でなくとも、スーパーや100円ショップで入手可能なものでもいただけるとうれしく感じます。
なぜなら、日本では当たり前のものが手に入らないのが駐在生活だからです。具体的な商品を見てみましょう。
日用品
日用品で、具体的に頼んだことがあったりリクエストのあったものは以下のとおりです。
ラップ
ラップは、切れ味と張り付き方が日本のものにまさるものはありません。アメリカ生活に慣れていない駐在者としては、いただけるとありがたいものです。
日本のラップは、アメリカのAmazonでも入手は可能ですが、高額です。
New Kure Wrap (Amazon USA)
▲アメリカでも販売中です。
一方で、最近はアメリカでも業務用の大きな箱ラップがけっこう使いやすくなってきていますので、試してみてもいいかもしれません。
Kirkland Signature Stretch Tite Plastic 11 7/8 Inch X 750 SQ. FT(Amazon USA)
▲かなりの量ですが、使いやすさは◎です。
食べ物
魚介缶
アメリカでは、魚介の缶づめは種類が限られ、販売されていないものが多いです。ほたて缶は一般的に食べられていないようです。
アメリカは、肉類の持ち込みは禁止ですが、魚介は問題ありません。
-Amazon 日本
お菓子
大人もの子どもも、慣れ親しんだ日本のお菓子は大好きですね。アメリカのお菓子は甘すぎ、しょっぱすぎるものが多く、日本の味が恋しくなります。
日本のお菓子はアメリカで入手は可能ですが、やはり割高。なのでいただけると嬉しく思います。
ただし、溶けやすいチョコレートは、季節によっては渡航中に溶けるのでご注意ください。
▲ベイクなら溶けません。-Amazon 日本
アメリカ駐在とお土産|アメリカ人の同僚へのお土産
アメリカ人の同僚へのお土産としては、「日本ならではすぎるもの」はおすすめしません。
なぜならアメリカはけっこう食に保守的な人が多いからです。見慣れないもの、感触がユニークなものは食べたがりません。
例えば、「ようかんやういろう、あんこ、固いせんべい」などは受けません。軽めのスナック的なものか、洋菓子に近いものが喜ばれます。
しかし、日本の食べ物でアメリカ人を驚かせたいなら話は別です。日本発の面白い食べ物を持ち込めば、会話がはずむこともあります。
それから、アメリカには、「お土産と一緒に挨拶」とか、「どこかに行ったらお土産」の文化がありません。お土産を持っていくのも期待されていません。
期待されていないので、持っていかなくても大丈夫です。
一方で職場では、「ケーキ、クッキーを焼いたのでおすそわけ」とか「ドーナツ、ピザを買ってきたのでみんなでシェア」とかがよくあります。
なので、お土産は「日本から来たものをみんなにおすそわけ」的なイメージで持参でOKです。
箱入り土産
ちょうどクリスマスなどのホリデーの時期に差し掛かる頃なら、箱入りのお土産はよいかもしれません。具体例をみてみましょう。
洋菓子
アメリカ人にとっては、洋菓子はとっつきやすく、受けがよいです。
ヨックモックのシガー
断然ヨックモックのシガーがおすすめです。あっという間になくなります。
アメリカでは、ヨックモックは高級百貨店、Neiman MarcusやAmazonで販売されています。
アメリカにはデパ地下的なものはなく、ヨックモックは百貨店で唯一見かける日本の箱菓子です。よほどアメリカで喜ばれる菓子ということかと思います。
Neiman Marcusでのお買い物は、Rakutenを経由するとキャッシュバック割引が適用されてお得です。Rakutenに登録するだけでも$10~$30のクレジットがもらえます。
アメリカでは、Rakuten経由で見つけたお店、ネットで買い物をすると、全米3,500店以上のお店で割引が適用されてお得です。Rakuten頑張ってます。
とはいえ、アメリカで買うと高めなので普通は買いません。私はアルコールが持ち込めないパーティーに招待された際には、ヨックモックを購入して持っていっていました。かならず喜ばれます。
-Amazon 日本
Yoku Moku Cookies (Amazon USA)
▲アメリカで販売されているヨックモックは割高です。
風月堂
風月堂のゴーフルも人気です。アメリカの一般的なお店では、こういう繊細な味のお菓子は見つかりません。洋菓子ですが、日本ならではの味だといえます。
ちなみに、アメリカではAmazonで購入可能です。ですが、輸入品で、値段が2倍以上と高額になっています。
和菓子
和菓子は、種類によっては受けつけてもらえない場合もあります。焼き菓子など、無難なものがおすすめです。
抹茶の菓子
抹茶はスターバックスなどでラテが提供されているとおり、アメリカでも人気です。ヘルシーなイメージもあり、抹茶の焼き菓子は喜ばれます。
-Amazon 日本
わらび餅
職場が食べ方を教えられる環境で、「なにこれ?」という驚きをシェアしたいなら、透明なわらび餅がおすすめです。
実はわらび餅は、”Rain Drop cake”と呼ばれ、ローカロリーな甘味としてひそかに世界中で流行りつつあります。
-Amazon 日本
こけしあられ
見た目のインパクトからか、ものすごく人気があったのが、このこけしあられ。皆さん、「これはかわいい!」とたくさん持っていきます。
お酒
お酒の好きな方なら、やはり日本酒はおすすめです。おすすめのブランドを購入しましょう。
アメリカで日本酒を購入しようとすると、種類が限られるうえ大変高額なため、日本からのお土産としてプレゼントされると喜ばれます。
スーパー・100円ショップのもの
スーパーのお菓子や100円ショップの商品でも珍しく、立派なお土産になります。
お菓子
日本のスーパーで売っているお菓子は、どれでも比較的はずれがありません。具体例をみてみましょう。
キットカット
キットカットはアメリカでも人気のお菓子ですが、日本のユニークな味の種類はアメリカ人同僚との間でも何度か話題に上りました。
アメリカ在住の方からすると、慣れ親しんでいるキットカットにさまざまな味が追加されるのに興味津々な様子です。
-Amazon 日本
-Amazon 日本
アーモンドフィッシュ
昔、給食で出たアレです。ほんのりな甘さは、アメリカのスナックには無い味。魚をまるごと食べられるし、ヘルシーなイメージもあります。
アメリカでも販売されていますが、とても高額です。
-Amazon 日本
うまい棒
うまい棒も、なかなか人気です。1本ずつ配れて、けっこう食べ応えがあるのでよいお土産です。
しかし、軽いですがかさばるのが問題です。船便での引越しなのであれば、うまい棒をしのばせるのもありかと思います。
ちなみに、うまい棒も3倍ほどの値段でAmazon USAで販売されています。
-Amazon 日本
日用品
日本の日用品は珍しく、とても喜ばれます。
箸
特別な人に贈りたいのが「お箸」です。アメリカでも日本食はけっこう提供されていて、箸を利用するのも日常的。
日本から箸をもらうと特別感があります。
-Amazon 日本
日本に近い職業の人は、みんな日常で箸を使うことに慣れていて、使えるのが当然です。
「お箸、使うの上手だね。」の褒め言葉はできて当然のことを褒められることになり、侮辱的に感じられることがあるので注意です。
日本的な柄の入ったもの
日本的な絵柄の入った文房具は、よく使ってもらえる傾向にあります。
-Amazon 日本
-Amazon 日本
日本ならではの文房具
「パイロットのフリクション」や「ゼブラのサラサ」をはじめとするさまざまな日本の文房具は、その珍しさから喜ばれます。
-Amazon 日本
-Amazon 日本
アメリカ駐在とお土産|アメリカから日本へのお土産
つづいて、アメリカ駐在が日本に帰国する場合のおすすめのお土産です。基本的には、スナック系ですね。具体的にこんなものがおすすめです。
アメリカならではのお菓子
アメリカは、ナッツにさまざまなフレーバーをつけたスナックが定番です。そして、もちろん甘いものですね。甘いお菓子で、日本で販売されていないものはよいお土産になります。
Sahale Snacks Glazed Nut Mix Variety Pack(Amazon US)
▲カシューナッツやピスタチオなどのナッツと、ドライフルーツのスナック。おしゃれで配れるタイプなのもうれしい。
Milk Chocolate Peanut Butter Cups(Amazon US)
▲チョコレートピーナッツバターカップは、アメリカのお菓子の定番です。冬の時期なら日本に持っていくのも◎。
トレイダージョーズの商品
日本でもバッグがメルカリなどで転売されているトレイダージョーズの商品は、おしゃれでお土産にぴったりです。
個人的には、トレイダージョーズ限定のバッグや、販売されているスパイス、パン用スプレッド、お菓子がおすすめです。
Large Trader Joe’s Shopping Bag Tote(Amazon US)
Everything but the Bagel Sesame Seasoning Blend(Amazon US)
▲ベーグルにかけるゴマブレンドの調味料。超人気です。
Speculoos Cookie Butter (Amazon US)
その土地ならではのグッズ
その土地でしか購入できないアパレル製品、スポーツグッズ、小物などは、お子さんや親せきへのよいお土産になります。
Men’s NBA Arched Plexi Short Sleeve T-Shirt (Amazon USA)
Vermont T-Shirt Retro Vintage Shirt(Amazon USA)
Vastigo 11 Oz. Ceramic Mug with Top Cities in America(Amazon USA)
アメリカ駐在とお土産|お土産を用意するときの注意点
日本からアメリカにお土産を用意する際は、アメリカに持ち込みが禁止されているものもあるため、注意が必要です。
持ち込み禁止のものに注意
アメリカには、持ち込みが禁止されている品物があります。なかなか持参しているものすべてに含まれる原材料を把握するのは大変です。
しかし、入国の際に検査されたら、以下に含まれるものを持っていると没収される可能性があることを知っておきましょう。
コンソメは実はリクエストの多い商品です。持ち込みは不可なのでお気をつけください。
肉エキスってかなりいろんなものに含まれるんですよね。せんべい、スナック、カップラーメンを選択する際は、ご注意ください。
暑いとチョコは溶けます
当たり前なんですが、「夏にチョコレートを運搬する」と溶けます。
チョコレートは思うよりも溶けやすいです。まったく溶けないタイプのチョコレートでない限り、夏の運搬はおすすめしません。
アメリカ駐在とお土産|お土産は軽く、最低限をめざす
お土産の量は、なるべく軽いものを選択し、最小限にとどめましょう。お土産のために超過荷物を増やす必要はありません。
駐在でアメリカに来ている人間は、お土産が荷物になることを承知しています。
本人とその家族が無事にアメリカに到着し、仕事をきちんとできることが何よりも大切なことです。
お土産は、荷物が超過にならない程度に持ち込みましょう。
アメリカ駐在とお土産|事前に聞ける人には、聞くと喜ばれる
駐在仲間のなかには、以前どこかで一緒に働いたことがある人もいる場合は、本人に何か必要なものがあるか聞いてみてください。
日本からアメリカに引っ越すと、「日本に行ったら買いたいなぁ…。」と思うものはよく出てきます。
100円ショップで入手できるものが、アメリカでは入手できません。箱入りのお土産もうれしいですが、日本の日用品を購入して持ってきてもらえるのも、とてもうれしいです。
アメリカ駐在とお土産|まとめ
アメリカ駐在が用意したらよいお土産を3パターンでまとめました。
日本のお土産の数々は本当にすごいですね。日本以外の国では、日本ほどのお土産文化は無く、贈答品、お土産の生産量で日本にまさる国はないのではないかと思います。
中国や韓国もそれなりにお土産文化がありますが、日本ほどではありません。
私が現在住むオーストラリアのシドニー近郊では中国系のスーパーが多いのですが、そこでも「箱のお菓子」といえば日本のお土産が大量に販売されています。
それから、体験談なんですが、私はアメリカから一時帰国時にチョコレートをお土産に選択したところ、チョコレートが箱から飛び出してスーツケースの中で散らばり、さらに溶けてスーツケースの中が惨事になっていたことがありました…。
チョコレートをスーツケースに入れる場合は、ビニールなどにさらに梱包した方がよいかもしれません…。
この記事を読まれた方が、納得のいくお土産を用意できますように。
では、また♪