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【アメリカ駐在】携帯電話はどうする?6つのチェックポイント

海外生活
Photo by Arnel Hasanovic on Unsplash
りす
りす

アメリカへの駐在が決まったよ。アメリカに行く前に、携帯電話についての注意事項を教えて。

アメリカ駐在のご決定、おめでとうございます。これから準備、渡航、生活の立ち上げまで、しばらく忙しい日々が続きますね。


この記事では、アメリカに駐在が決まったら、「携帯電話について理解しておくべきこと」をまとめています。


ここに記載する「渡航前の準備や、アメリカの携帯電話会社について知ること」で、経済的な損失や後悔を避けられます。


この記事は、私自身が2021年まで、合計7年以上自分と夫の仕事でアメリカに駐在していた際に「もっと早く知れていれば」と思う携帯電話についての知識をまとめるものです。


これからアメリカ駐在に行かれる方に、お読みいただければと思います。


それでは、さっそくご案内しますね。


アメリカ駐在の携帯電話|6つのチェックポイント

Photo by Jessica Lewis on Unsplash

アメリカに駐在が決まったら、携帯電話について考えるべきことは、以下の6つです。


  • 会社から携帯電話は提供されるか
  • アメリカで使う携帯電話会社を決める
  • 携帯電話端末を準備する
  • 日本の携帯電話回線はどうするか
  • 利用しているアプリはアメリカでも使えるか
  • 日本に帰国の際は携帯電話をどうするか


1つずつ見ていきます。


アメリカ駐在の携帯電話|会社から携帯電話が提供されるか確認する

Photo by Mia Baker on Unsplash

まず、会社から駐在員用の携帯電話が提供されるか確認しましょう。海外オフィス滞在中、仕事用の携帯電話は必需品なので、提供される場合も多いです。


我が家は、夫が事務所に確認したところ、すんなり提供されました。また、月々の料金も会社により直接支払われています。


夫はあまり携帯電話を利用しないため、この仕事用1台で事足り、購入は不要でした。一方の私には会社からの提供はなく、自分で1台を購入しています。


携帯電話は端末自体も大きな出費なうえ、毎月の固定費もかかります。仕事に必要な道具として会社に申告して提供があれば、かなりの節約になります。


まずは携帯電話を自分で用意しなければならないか否かにつき、一度確認するのをおすすめします。


アメリカ駐在の携帯電話|アメリカで使う携帯電話会社の決定

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アメリカで利用する携帯電話を用意しなければならないことが決まったら、どこの通信会社を利用すべきかを見ていきます。


ここでは、以下のアメリカ通信会社の基礎知識をかんたんに説明します。


  • 大手キャリアとMVNO
  • SIMロックとSIMアンロック
  • おすすめの携帯電話会社


1つずつ見ていきます。


大手キャリアとMVNO

アメリカには、日本同様に「大手キャリア」と「MVNO」の通信会社があります。


「大手キャリア」はドコモやソフトバンクのような従来からある通信会社で、「MVNO」は楽天やLINEモバイルのような、大手キャリアのネットワークを利用してサービスを提供する会社です。


アメリカの大手キャリアは、Verizon、 T-mobile、 AT &Tの3社。2023年時点で5Gのネットワークが一番利用できるのはT-mobileです。


「大手キャリア」と「MVNO」は以下の点でサービスが異なります。


大手キャリア

①2年縛り
②SIMロックの可能性が高い
③月額は後払い 65ドル〜
④ネットワークが優先され、安定している


MVNO

①縛りは3ヶ月〜
②SIMロックの可能性が高い
③月額はプリペイド 5ドル〜
④ネットワークは大手キャリアが優先のため、逼迫すると遅くなる


大手キャリアとMVNOでは、優先されるサービスの内容が異なるため、何に重きを置くかにより選択すべきキャリアは変わってきます。


SIMロックとSIMアンロック

携帯電話には、「SIMロック」と「SIMアンロック」の2種類があります。


SIMカードとは、携帯電話会社の通信ネットワークを利用するために必要なカードです。このカードを差し替えることで、違う通信会社のネットワークを利用できます。


最近は、eSIMといって、カードではなく、データをダウンロードするだけで通信会社の通信が可能になるものもあります。


「SIMロック」と「SIMアンロック」の違いは以下のとおりです。


SIMロック

✔︎  通信のために利用できる通信会社のSIMカードが携帯電話に固定されていて、1つの通信会社しか使えない。

✔︎  SIMカードが入れ替えられない。


SIMロック

✔︎ SIMカードが固定されていないため、複数の通信会社のSIMカードを差し替えて利用できる。


おすすめの携帯電話会社

月間のデータ使用量が10GB以下のライトユーザーで、3台以下の契約であればミントモバイルがおすすめです。


ミントモバイルは、T-mobileのネットワークを利用しているMVNOです。価格、サービスの質が高く、アメリカの多くの通信会社比較サイトでも、かならず上位に入っている通信会社です。

>>滞在地がミントモバイルのネットワークに入っているか確認する


月間のデータ使用量が15GB以上になる場合や、ご家族で3回線以上の回線を利用する場合、回線数やデータの使用量により大手キャリアで大幅な割引がきき、より良いネットワークを割安で使える場合があります。


大手キャリアはショッピングモールなどに店舗があります。必要なデータの使用量と利用する人数を把握し、店舗に行けば、最適なプランを提示してもらいましょう。


なお、昨今の多くの人のデータ利用量は14.6GB(参考:BestPhonePlans.net)となっています。もし、自分の使用量がいまいちわからないようであれば、まずはMVNOを利用してみるとよいでしょう。






アメリカ駐在の携帯電話|携帯電話端末の準備

Photo by Andrey Matveev on Unsplash

次に携帯電話の端末について確認をしていきます。


今日本で利用している携帯電話を使う

今日本で利用している携帯電話が「SIMフリー携帯電話」なのであれば、そのままアメリカでSIMカードを入れ替えて利用可能です。


「SIMロック携帯電話」だとしても、すでに端末の金額分の利用を支払い済みであれば、SIMカードをアンロックできる場合があります。


利用している電話会社にSIMをアンロックできるか確認してみましょう。


端末は、日本でもアメリカでも購入可

この機会に端末を変更したい場合、新しい端末は日本、アメリカのいずれの国で購入しても問題ありません。


どこの国で購入しても、今は言語やクレジットカード機能などもすべて同じように設定がなされているため、機能に違いはありません。


はりねずみ
はりねずみ

しいて違いを言うならば、日本で購入したものは、「写真撮影機能」でシャッター音が鳴るようになっていることくらいです。


アメリカでは、Best Buyなどの家電量販店やAmazonなどのオンラインショップ、また携帯電話のブランドショップなどで端末の購入が可能です。


Google Pixel 4a Smartphone, 128GB Storage & Unlocked Cellular

※Unlock SIM、Mobileと検索画面に入力すれば、検索できます。


デュアルだと便利

携帯電話のSIMカードのスロットには、「デュアル」といって2つの通信会社のデータ(カード)が入れられるようになっているものがあります。


このデュアルを購入すれば、アメリカのSIMと日本のSIMを入れ、切り替えができます。SIMカードを切り替えたいときに携帯電話から抜き差しをする必要がなくなるため、2回線を保持したい方には便利です。


アメリカ駐在の携帯電話|日本の携帯電話回線はどうするか

ねこ
ねこ

今利用している「日本の回線」はどうするべき?

日本の回線は、保持しなければならない理由がなければ解約しましょう。月々の固定費は、年間単位となると大きくなります。


日本の回線について知っておくべきことを記載します。


  • 日本の携帯電話番号をアメリカで利用することは可能(ローミング)
  • アメリカで日本の携帯電話を利用し続けるのはおすすめできない
  • 日本の携帯電話番号を保持し続けるなら、大手キャリアから電話番号はそのままでMVNOに移行しておく


1つずつみていきます。


日本の携帯電話番号をアメリカで利用することは可能(ローミング)

日本の携帯電話の回線をそのままアメリカで利用するのは可能です。


日本の回線をそのままアメリカで利用する場合は、「ローミング」といって、アメリカの通信会社の回線を借りて利用することになります。


アメリカで日本の携帯電話を通常利用し続けるのはオススメではない

「ローミング」により日本の回線を利用し続けることは可能ですが、通常利用は以下の理由からおすすめできません。


  • ローミングは高額。着信にも課金される。
  • アメリカのサービスを利用する際に電話番号を求められるが、日本の番号は有効ではない。
  • 周りの人に連絡してもらう際、日本の電話番号に連絡してもらうことになり、迷惑。


上記から、アメリカで日本の電話番号を利用し続けるのはおすすめしません。


日本の携帯電話番号を保持し続けるなら:ナンバーポータビリティでMVNOに切り替え、番号を保持

一方で、日本の何かのサービスを利用し続けるために日本の電話番号を保持し続けなければならない場合もあります。


この場合、もし日本で大手キャリアを利用しているのであれば、月額の安いMVNOに切り替えてからアメリカに行くのがおすすめです。


今はMNP(ナンバーポータビリティ)で同じ電話番号を保持したまま、安い電話会社にかえられます。


MNPをしたい場合、利用している携帯電話会社に行き、MNPができるか確認します。そのうえでMVNOの会社に行き、同じ番号を保持したまま、回線が利用できるように手続きをしてもらいます。


アメリカ駐在の携帯電話|日本出発前に利用アプリがアメリカで使えるか確認する

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「今まで利用していた日本の携帯電話を利用し続ける場合」も、「携帯電話端末を変える場合(後で前の携帯電話から情報をコピーする場合)」も、日本出発前に今まで利用していた様々なサイトやアプリが今後もアメリカで利用できるか確認しておきます。


メールサービスやショッピングサイトなどのアプリは、「2段階認証で利用が可能になる」のが最初の設定になっていることがあります。2段階認証は、携帯電話番号でSNSを受信して認証がなされます。


設定で解除ができますが、解除しないで日本の電話番号が利用できない状態になると、アプリも利用ができなくなります。


認証はemailや生体認証のみで行えるように設定を見直しておきましょう。


日本で多くの人が利用するLINEも、「日本のLINEサービス」や「おさいふ機能」を利用し続ける場合は出国前の設定が必要です。詳しくは以下のページをご参照ください。



アメリカ駐在の携帯電話|日本に帰国時はどうするか

Image by phuong vu from Pixabay

アメリカ駐在が日本に帰国時に携帯電話をどうするかについては、3つの選択肢があります。


  1. 日本の携帯電話番号をアメリカ滞在中も保持し続け、帰国した時はそれを使う
  2. アメリカの通信会社を日本でローミングで使う
  3. 日本の旅行者用SIMカードを利用する



このうち、おすすめなのは、3の「日本の旅行者用SIMカードの利用」です。2と3につき、もう少し詳しくみていきます。


日本帰国時はローミングの利用が可だが、高額で着信時も課金される

アメリカの多くの通信会社は、日本でローミングサービスを提供しています。ただし、各キャリアでローミングをアクティベートする方法が異なります。


キャリアによっては事前にクレジットの購入や、端末での操作を必要とするため、アメリカを出発する前にそれぞれのキャリアのホームページなどで確認しておきます。


注意が必要なのが、一般的に国際ローミングは高額で、着信にも課金される点です。少しの通信でも高額になり得るため、ローミングの利用はおすすめできません。


日本のデータSIMカードを利用するのがおすすめ

短期〜長期の滞在でおすすめなのは、日本の旅行者用のSIMカードを購入することです。ある一定のデータを定額で利用でき、高額になる心配がありません。



今はLINEやwhats’Appなどのコミュニケーションツールでデータで連絡することが多いため、電話番号は不要な方が多いと思います。


とはいえ、電話番号が必要な方もいると思います。その場合は、電話番号がついてくるSIMカードを購入する必要があります。ご注意ください。




アメリカ駐在の携帯電話|まとめ

アメリカ駐在が決まると、引越しの手続き、会社のさまざまな手続きに奔走することになり、1つ1つのことに時間がかけられません。


携帯電話は、何を用意し、設定すればアメリカで今まで同様に問題なく使えるかがわからず、「行ってみて考えよう」となりがちですが、日本から出るとできない設定が多くあり、失敗します。


アメリカ駐在中、携帯電話関連では、私は個人的に以下の失敗をしました。


✔︎  携帯電話会社は、MVNOが出てきた後も、知らずに大手(AT&T)を利用し続けた。そのため「月額15ドル」で済むところを「月額65ドル」を数年間払い続けた。

✔︎  LINEの引き継ぎ設定を日本出発前に行わず、日本のお財布機能を含むすべてのLINEのデータが消えた。


人生でみれば、些細な失敗ではありますが、回避できるならしたかったと思うポイントです。


この記事を読まれた方が、スムーズな駐在生活をスタートできますように。


では、また♪




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