アメリカに留学します!
携帯電話の準備で知っておくべきことって何?
失敗したくないので教えてください。
こんな方向けの記事です。ぜひ留学前に携帯電話を準備する前にお読みください。
こんにちは、れとです。この10年間ほど日本とアメリカ、そのほかの国を行ったり来たりする生活をしています。その間、携帯電話は毎回契約、解約を繰り返しています。
この携帯電話の準備。けっこう落とし穴がたくさんあり、知らないと損します。知るべきことを知っておけば、失敗を回避できます。
この記事では、「アメリカで携帯電話を利用したいけど、日本の携帯電話から変更するにあたって失敗したくない!」という方向けに、私が経験から得たことを記載しています。
この記事を読めば、アメリカで留学するにあたって携帯電話をどのように準備するべきか、何を知っておくべきかをすべて理解することができますよ!
それではさっそくご案内しますね。
アメリカで使える日本の携帯は?→【SIMロックなしの携帯電話】
「アメリカで日本の携帯電話をデータもそのままに利用したい!」という場合。利用できる携帯電話は、「SIMロックなし」端末です。
「そもそも『SIMロック』って何?」という方もいるかと思います。ここでは「SIMロックされた携帯」とそうでないものについて少し説明しますね。
「SIMロックされた」携帯電話とは
世界中で販売されているGSM用携帯電話には、「SIMカード」が入っています。SIMカードには電話番号が登録されています。SIMカードがあることにより、電話番号と連携した通信が可能になります。
SIMロックされた携帯電話とは:「ドコモ」や「ソフトバンク」などの会社で販売されている携帯電話の中で、中のSIMカードが固定されていてほかの会社のものに入れ替えられないものをさします。
SIMロックされた携帯電話は、購入したネットワーク会社のネットワークのみで利用可です。
しかし、2020年前後から「SIMロックなし」の携帯電話の販売が一般化してきました。結果、最近は「端末⇒電気店」で、「SIMカード⇒通信会社」でと別々に購入する人も日本で増えてきています。
携帯電話の端末だけをネットワークなしで購入すると、高額になりえます。ですが、SIMロックなし携帯が1代あれば、世界中どこに行っても、ネットワークを変えるごとに新しい携帯電話を購入する必要がなくなります。
SIMロックなし携帯があれば、どこの国でも、同じ端末をデータを移動することなく利用できるのです。
海外で携帯電話を多く利用する方は、「新しい携帯電話を毎回購入する手間」と「データを移動する手間」を考えれば、1台SIMロックなしを購入した方が安くすみ、便利です。
携帯電話のデータをそのままぜんぶキープしたい⇒SIMロックなし端末
「日本で利用していた携帯電話のデータ。何も変更せず、そのままで使い続けたい」という方は、SIMカードが入れ替えられる「SIMロックなし」携帯電話端末が必須アイテムになります。
「そんなこと言われても、今利用してるのはSIMロック携帯。今持ってるデータは次の新携帯電話に引っ越さなくちゃだよ…。」という方もいますよね。それなら、次に購入する携帯電話から、SIMロックなし携帯にしましょう。
一度SIMロックなし携帯に切り替えれば、これから使う携帯電話は、将来アメリカから日本に帰ってきたときも、そのまま日本で利用可です。
携帯電話のデータって、どんどんと大きくなる一方ですよね。重要な情報もたくさん入ってます。なので皆さん「アプリのデータはそのままキープしたい」というのが普通だと思います。
海外と日本、ほかの国を転々とするような生活をする可能性があるなら、1台SIMロックなし携帯電話を準備しましょう。
1台用意すれば、GSMネットワークを利用している国ならどこの国でも各国の通信会社のSIMに入れ替えれば、そのまま利用できます。
ちなみに、世界中のほとんどの国がGSMネットワークを利用しています。
海外と日本を渡り歩く人生を想定するのであれば、SIMロックなし携帯電話は準備必須アイテムです。
アメリカで携帯電話を用意⇒検討できる4つの準備方法
「SIMロック」のアリ・ナシが理解できたところで、具体的に携帯電話を用意するにあたり、検討できる4つの方法を見てみましょう。
ここでは、以下の4つの方法をご紹介します。
1つずつ詳しくみていきましょう。
日本の携帯電話を、渡航先のWIFI環境でのみ接続して使う
携帯電話の電話通信機能なしで、「データ機能のみ」を利用するのなら、WIFI環境があれば現地のSIMカードがなくとも通信は可能です。データ通信が必要なときだけ、日本の携帯電話を持ってWIFI環境のある場所に行けばOKです。
私は数年前ヨーロッパに住んでいまして、この方法でアメリカで購入した携帯を利用していました。
その街では、主要なストリート全体でWIFIの利用が可能でした。なのでオフィスにいるとき、私用でWIFIが必要になるとそのストリートに行ってデータ通信をしていました。仕事外で、随時連絡をとる相手がいなければ、これで十分です。
遠出するときなど緊急時用の連絡手段が必要なときは、近所のキオスクやスーパーで電話番号通信用SIMカードを購入し、必要な金額だけチャージして利用していました。
最近は、大学都市だとキャンパス、寮、街ぜんたいがWIFIでカバーされているところもあります。
WIFIにかんたんに接続できる環境で、とくに漏れて困る情報を扱うわけでなければ、この方法で日本の携帯電話を利用しつづけられます。
とりあえず、一度住む場所のWIFI環境を日本の携帯電話で確認してみて、「どうしても地元のWIFIだけじゃ足りない」となれば、現地で格安SIMを購入すればいいと思います。
その場合、SIMロックなしの携帯電話のみがSIMを入れ替えられます。SIMがロックされた携帯電話は、SIMを入れ替えられないのでご注意ください。
日本の携帯電話を、そのままローミングして利用する
日本のドコモやソフトバンクなどの主要通信会社であれば、「国際ローミングサービス」を提供しています。
国際ローミングサービスとは、「携帯電話会社が、ほかの国で提携している通信会社のネットワークを利用可にするサービス」です。ただし、利用はあまりおすすめできません。
なぜなら、ローミング料金は高額な傾向があるからです。利用量により相当高額になりえます。
とはいえ、短期の留学だったら利用してもよいかもしれません。1週間だけの留学なら、そのためだけに新しい携帯電話やSIMカードを用意するのは面倒ですよね。
国際ローミングをつけて日本の携帯電話を利用するなら、普段屋内にいるときはWIFIでのみ日本とデータで通信し、ローミングを利用しなければ費用は押さえられます。国際ローミングを使うのは緊急時に連絡するときだけのイメージですね。
ローミングを使うか否かの設定は、携帯電話で設定が可能です。WIFIがある環境なら、間違ってローミング通信を利用しないように、設定はこまめに確認が必要です。
しかし、国際ローミングは、もう1点注意すべきことがあります。それは、電話番号が「日本の番号のままである」ということ。
要するに、アメリカの人に電話連絡を頼む場合、日本の番号にかけてもらうことになるということです。
それってどうでしょう?かける側からしたら、けっこう迷惑ですよね。国際電話はかけ方も複雑だし、料金も高額です。
上記から、国際ローミングはあまりおすすめできません。
日本の携帯電話(SIMロックなし)に、渡航先(アメリカ)のSIMを入れて利用する
「日本のSIMロックなしの携帯電話」に「アメリカのSIMカードを入れて利用する」王道の方法です。
中期~長期の留学では、この方法が一番余計なコストをかけずに、確実に通信できる状況を整えられます。
アメリカの格安SIMなら、月15ドルからのプランがあるミントモバイルがおすすめです。一切上乗せ料金がないので安心です。
プラットホームもおしゃれでかわいく、シンプルで使い勝手がよいので使っていて心地いいです。
ミントモバイルについては、こちらのページをどうぞ:
渡航先(アメリカ)で新しい携帯電話とSIMカードをセットで購入する
1年以上の長期的な留学を検討中なら、「携帯電話」と「SIMカード」をセットでアメリカで準備すれば、さらに確実な通信環境を整えられます。
「携帯電話とSIMカードをセット」で購入する場合も、ミントモバイルがお得なプランを販売しています。チェックしてみてください。
念のため知るべし:アメリカ/日本購入のiPhoneの違い
「iPhoneを利用したい。けど、同じiPhoneでもどこで買うのがいいの?日本?アメリカ?そもそも同じiPhoneだからまったく一緒じゃないの?」という疑問を持っている方もいますよね。
答えは、「少しスペックが違う。そして、使う時間が長く想定される国で購入すべし。」です。
なぜなら、「クレジットカードを使うとき、国内で作られた端末の方が、同じ国のクレジットカードとの相性がよいから」です。
アメリカでは、クレジットカードはあらゆることに紐づいていて、生活で欠かせません。
携帯電話上でクレジットカードがうまく機能しないと、問題が生じます。
まぁクレジットカードを携帯電話をに登録せず、カードのまま使ってもよいですが…。携帯電話でクレカ支払いが可能であれば利用したい方も多いですよね。
あとは、iPhoneはアメリカで買うと「シャッター音」が消せます。小さいことですが、マナーモード時に撮影時にシャッター音消せないのって結構邪魔。
日本の携帯は「痴漢防止」のため、シャッター音が消せません。違法撮影する変態が多いからこんなルールができてるとか…恥ずかしくもあります。
とくに学生だと、美術館でフィールドワークなどがありえます。そんなとき、美術館で写真撮影のたびに音が出るのはけっこう困ります。
一方で機能はどうかというと、よほどスペックを気にする人でなければiPhone8以降であれば、日本で購入してもアメリカで購入してもたいして変わりません。
iPhone8以降であれば、どちらの国のクレジットカードもApple Payに登録できます。2021年にはVISAがようやくApple payと提携して利用できるようになりました。
ただ、日本ではApple Payで利用できるクレジットカードにはかなりの制限があるようなので、利用可能なクレジットカードの確認には注意が必要です。
とくに日本のクレジットカードと支払いシステムは、ほかの国とは異なり、特殊です。なので、日本で使う可能性が高いなら、携帯電話自体も日本で購入した方がよいです。(私はアメリカのiPhone7を日本で利用して、クレジットカード機能が機能せず不便な思いをしました。)
いずれにしろ、どちらの国で利用する率が高いかにより、利用する時間の長い国で購入するのがおすすめです。
iPhoneを利用するにあたっては、中に入れるアプリの利用が欠かせません。アプリをダウンロードするためのアカウントは、それぞれの国のクレジットカードに紐づいています。
そのため、それぞれの国のクレジットカードを持ち、それぞれの国でアカウントを作成することになります。アカウントは、iPhone上で切り替え可です。
電話番号を変える際は、かならずiPhoneのアプリに紐づいている電話番号も更新しましょう。
電話番号で認証を行い、アプリのダウンロード機能が利用できる仕組みです。電話番号を更新しないと利用できなくなるため、ご注意ください。
アメリカの携帯通信会社は2種類アリ|大手と格安SIMの会社
アメリカの携帯通信会社は、大きくわけて2種類あります。一例として、①「Verizon、T-mobile、At & Tなど、主要な大手キャリア」と②「Mint Mobile、Ultra mobileなどの格安SIMキャリア」です。
日本でも、ドコモやソフトバンクなどの主要大手と、LINEやイオンモバイルなどの格安SIMがあります。一緒ですね。もう少し深く見ていきます。
ショッピングモールに店舗ありの主要携帯電話会社
「主要大手の通信会社」では、安定したネットワークが提供されています。ショッピングモールに行けば必ず店舗があり、必要であれば店舗でサービスについて相談ができます。
一方で、多くの場合契約は2年間以上の縛りがあり、金額は月60ドル~と高額です。そして、契約の際には社会保障番号のSSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)を聞かれることもあり、留学生にとっては契約が難しい場合があります。
主要大手のネットワークは、仕事で確実に電話を使えなければ困る人や、何年も同じ電話番号を確実に保持したい人など、どちらかというとビジネス向けです。
店舗のない格安SIM
格安SIMは、主要大手と比較し、以下の特徴があります。
店舗が無いので、格安キャリアのSIMカードは、WalmartやTargetなどの商業施設や、インターネット上で購入します。
格安SIMのネットワークは、大手の通信会社が利用しない通信帯を利用してまかなわれています。例えばミントモバイルでは、T-mobileのネットワークが利用されています。
そのため、都心ではない地域である場合、多少通信速度が不安定である可能性があるとされています。
とはいえ、実体験として、主要大手のSIMも格安SIMもそんなに変わらないです。地域によるのかもしれませんが。
私はミントモバイルの格安SIMで、ボストン郊外地域で利用しています。そして基本的にいつでも動画が見られる速度が確保できています。
夫がVerizon(大手通信会社)利用でスピードを一緒に確認したりしますが、どこにいても私の携帯と同じくらいの速度です。郊外に行くと、夫のも私のも同様に電波状態が悪くなります。
私個人としては、今(2021年)では、格安SIMを利用しても主要大手と同じクオリティのサービスが受けられています。おまけに後発の格安SIMの方が、サービスがシンプルで洗練されてる気がしています。
【格安SIMならコレ】在住者がオススメするミントモバイル
アメリカで3か月以上の滞在予定があるなら、ミントモバイルが◎です。なぜなら、ネットワークよし、安くてシンプル、モダン、そしてネット上のプラットホームが使いやすいからです。
私は元AT&Tユーザーでしたが、1年半前にミントモバイルに切り替えました。結果、もともと$65/月だった支払いが、なんと$15ドル/月(!)になりました。年間トータルでもたった$180です。
しかもボストン郊外で電波もばっちり入ってます。しかも前よりプランもわかりやすくて、プラットホームが使いやすい。
最短契約期間は、3か月で$45です。3か月でやめてもいいし、その前にいらなくなっても$45なら痛くありません。
ミントモバイルでは、こんな感じで、かわいいキツネのキャラが使い方を案内してくれます。優しい英語で、勉強にもなります。↓
ミントモバイルは、よく新規機種購入キャンペーンをしているので、キャンペーン時の加入がおすすめです。新しい携帯電話の購入を検討されている方は、キャンペーンを要チェックです。
キャンペーン情報は、以下のリンクからご確認ください。(※新機種を購入する場合、最低契約期間が1年になる場合もあります。ご注意ください。)
ミントモバイルのSIMカードは、最短で3か月からパッケージの利用が可能です。その後は1か月ごとに使うかどうか決められます。
SIMロックなしの端末を持っていて「1年契約するのはちょっと…。」という方は、3か月で$45のプランから開始しましょう。
ちなみに、7日間の電波確認期間があります。この間に電波が使えるか確認できます。その間なら解約可で返金保証もあるので、電波が入るか自分で使って確認しましょう。解約は電話一本でOKです。
日本の携帯電話はどうする?解約か休止も可
「留学中、日本の携帯電話の回線はどうすべき?」と思いますよね。私個人的には、解約でOKだと思っています。日本を出るときは、いつも解約しています。それで不便はありません。
一方で私の周りの駐在仲間を見渡すと、1割くらいの人が日本の電話番号も持ったままにしています。彼らは、「休止」していたり、「最低プラン」に入って、とりあえず番号をキープしています。
理由は、「日本のサービスに電話番号が紐づいているので、あとで日本の電話番号を変えると面倒が生じるから。あと、日本に一時帰国したとき、あれば便利だから。」だそう。
私個人的には、一時帰国なら、日本に到着したら空港で短期の格安SIMを購入すれば◎と思っています。SIMカードは、空港で自動販売機で購入可です。
電話番号を保持しておきたいか否かは、個人が利用する日本国内で利用しているサービスの内容にもよるといえます。
【重要】日本出国前に必ずすべし⇒LINEの引継ぎ
日本から新しい同僚を迎えるとき「LINEは、そのまま日本のアカウントをアメリカで利用できる?」という質問をよく受けます。答えは、「できます。」
ただし、日本で利用しているLINEアカウントを海外で利用するには、Facebook上に一度アカウントを連携させなければいけません。
それさえきちんとすれば、データも消えることなくそのまま日本のLINEアカウントが使えますよ。
Facebookへの引継ぎ方法は、こちらの記事をご参照ください。
ちなみに、日本のアカウントの引継ぎをせずにアメリカのLINEアカウントに全変更すると、日本のLINEアカウントが利用できなくなります。
それで一番残念なのが、「①LINEアカウントに残っているお金やポイントが消える」、「②日本のスタンプが使えない」です。
最近はLINEにおさいふ機能とかポイント機能がついているので、消えるとかなり残念です。たくさんお金やポイントを入れている人は要注意です。
そしてスタンプ。日本のものの方が圧倒的にかわいいし、使い勝手がいいんですよね。ちゃんと引き継ぎ設定をすれば、スタンプも今まで通りに使えますよ♪
アメリカで携帯電話を留学用に用意するなら まとめ
携帯電話を海外で準備するとなると、「知らないせいで損する」ことが結構あるんですよね。
私は知らなかったせいで、日本のLINEアカウントが消え、中に入っていたポイントとお金が消えたことが一度あります。(LINEに連絡してアカウントを復活してもらいましたが、面倒な作業でした。)
そして格安SIMの存在を長らく知らず、大手キャリアのSIMに相当ムダな金額を払っていました。この額は計算したらかなりの額だと思います。
留学って、それでなくともお金がかかるものです。手元にあるお金は、学習にあてるとして、余計な費用は少しでも減らしたいもの。
この記事がこれから留学する皆さんに役立つ情報になればと思います。留学期間はとても有意義で、濃く、人生で重要な期間となります。
しっかりとすべての時間とお金を有意義に使って、楽しい留学生活をお送りください。