なんで日本車って変な名前なの??
世界中のマーケットで大人気の日本車。
アメリカの大きな都市では、日本車が本当に多いです。私の住むボストンエリアも、日本車だらけ。これらの性能の良い日本車ブランドを作り上げ、維持している企業の方々は偉大。
しかし、日本車って、「ヨーロッパ言語、特にイタリアとかスペイン語っぽい名前がつけられているんだろう?」と疑問に思いませんか?
日本の車なんだから、日本らしい名前にしたらいいのに。
以前、日本にスペイン人の友人が来た際、「あの車、MOCOって言うの!?本当に?」と噴き出されました。
そして、先日スペイン語話者の夫と話していたら、また日本車の名前は「ラテン風なんだけど、スペイン語がわかる人がみるとおかしい名前が多い」との発言が。
調べてみると、日本車の名前はスペイン語スピーカーにとって、結構おかしいと思われていることが判明。
では、実際、そんな車の名前はスペイン人や中南米人にとってはどういう意味に捉えられるのか。
autopista(記事タイトル”Los coches con los nombres más raros”:日本の最もクレイジーな車の名前)他、スペイン語圏のサイトを参考に、おかしいと思われてしまっている名前の車種達を紹介します。
日本車の名前が恥ずかしい|実際の車の名前
マツダ ラピュタ
この名前は、スペイン語スピーカーの間では最も酷い名前の車として知られています。意味は、以下の通りです。
スペイン語:LA PUTA
英語:The Whore
日本語:娼婦
スペイン語だと、ラ・プータという発音になるのですが、意味は「娼婦」。相手をけなす際等に頻繁に聞く、かなり悪い言葉です。
自分の言語だと娼婦という名前の車…。買わないし、絶対乗らないですね(´;ω;`)
この車両は日本国内向けの商品だったそう。そうだとするとスペイン語でどうかなんて考慮する必要等無かったんでしょう。
しかし、わざとラテン語っぽいネーミングにして、ラテン語圏の方々に嘲笑されるというのは、とても残念です。
ちなみに、この車種は日本のマーケット以外には販売されていないようです。
日産 モコ
スペイン語:MOCO
英語:Booger
日本語:鼻くそ
私も一時期、この鼻くそに乗っていました。小さくて小回りがきき、中は結構広くて可愛くて、大好きな車です。
モコって日本語だとかわいいんですけどね…。ひらがなだったらよかったかな。
三菱 パジェロ
スペイン語:PAJERO
英語:Jerk
日本語:自慰行為
Wikiによると、チリ・アルゼンチン地方生息のヤマネコが由来だというパジェロ。しかし、スペイン語圏の方々にとっては、自慰行為を連想させる言葉、とのこと。
パジェロという言葉は、派生する言葉が多いようで、夫にPAJEROって何?と聞くと「藁…ってイメージ」と言っていました。地域によって随分とイメージが違うようです。
パジェロはイギリスやスペインでも販売されましたが、やはり元の名前はとても利用することができず変更する必要があったので、イギリスでは「ショウグン」、スペインでは「モンテロ」という名前になったそうです。
最初から海外で利用できそうな名前なのに、日本的な名前に直されちゃって、なんだか本末転倒ですね…。
元々ショウグンでいいと思うんですけどね。かっこいいですよね、ショウグン。
トヨタ プレミオ
スペイン語:PREMIO
英語:Prize, Award
日本語:賞、褒美
「ご褒美」という名前の車。まぁ、購入理由によっては、「ご褒美」でもいいとおもいますが、スペイン語圏の方々としては、変な名前なようです。
もしスペイン語圏で手に入れたら、ジョークで「誰かからご褒美にもらったの?」とか毎度めんどくさく聞かれそうです。
スズキ アルト
Suzuki Alto Works… Apparently,660cc turbo engine with 4wd!Nice…. 😍 pic.twitter.com/1NuPPlxCL5
— Hj.Mas (@GMustTweet) June 25, 2020
スペイン語:ALTO
英語:High, Tall
日本語:高い、背の高い、頂上の
アルトっているのは、「背が高い」という意味なんですが、この車は小さいので、単純にアルトという言葉の意味と全く合ってなくておかしいそうです。「えっ全然Altoじゃないじゃん」ということですね。
「ジャーマンシェパード」ってプレート付けてる「チワワ」が走ってる感じですかね。
日本車の名前が恥ずかしい件 まとめ
日本の車両は、何を参考に名前がつけられているのか不思議です。
ラテン語派生言語、ヨーロッパ言語全体から言葉をピックアップするのが慣習になっているのでしょうか。それだとすると、グローバル化のすすむ昨今、マーケットの大きいスペイン語圏でどういう意味に捉えられるかについては注意する必要があると感じます。
元記事のautopistaには、こういった酷い名前を持つ車種がスペイン語圏のマーケットに入ってきた場合、自分達の地域で違う名前で発売されたとしても、元の名前があまりに酷いことが分かってしまうと嘲笑の的になるのでその商品は買わないよね、と記載されていました。
これって、とてつもなく大きいスペイン語圏の消費者を逃していることになります…。
しかし、確かにそうですよね。他の国の人が「日本語をかっこいい」と思って、日本語っぽく聞こえる名前を商品名をつけてて、それが本当の日本語としてはとんでもない意味にとれるものだったら、その商品は買わないですね。正直日本語を話す者として迷惑でしかありません。
アソパマソ pic.twitter.com/jz1n8Snsng
— 華村@中国 「中国を言葉にするマガジン」更新中 (@stwtcpld) March 21, 2021
▲まぁ、おもしろいけどね…。でも買わないよね。
海外だと、これあるあるですよね。変な日本語の名前の店とか商品。フェイクさまんさいの。そういう変な日本語を使われると、正直使いたくないなと思います。「本物になれない」感をすごく感じます。
日本語の響きは明瞭で美しいです。
そして、日本の文化は多くの人から羨望の眼差しを向けられている文化です。たくさんのファンがいます。
日本語を意味だけではなく、芯まで、雰囲気も含めて理解しきることができるのは、日本語文化の中で育った人たちだけです。そしてそれを継承していけるのも、その教育を受けた人たちだけ。
これらを踏まえると、日本産の物は、日本国内でも国外でも日本語名にすればいいのに、と思います。
自分達の言語でない、どこかの理解が曖昧な言葉をベースとせずに、自分達の言葉で構成された名前を使ったらいい。
スバルとか社名が既にかっこいいと思うので、レガシーじゃなくて、デンショウ(伝承)等ではだめなのでしょうか。
フウジン、キボウ、もっと大和言葉なら、ミヤビ、クレナイ、ミサキ、ノゾミ、カラクサ、ヒカリ、セツナ、ホシゾラ、キワミ、クロサギ。美しい言葉はいっぱいありますよね。
これらを車両の名前にしたって、ラテン系の名前に全然負けないどころか、もっとかっこいいと思います。
参考:
https://periodismodelmotor.com/peores-nombres-coches/56391/
https://www.emol.com/noticias/Autos/2017/04/04/852661/Los-nombres-de-autos-mas-raros.html