大変重要な書類を、違う宛先に送ってしまいました…。
その後、文書にあってはならない間違いが見つかりました。
こないだはイベントで集客したのに全然人が来ませんでした。
全部私のミスのせい。
もう、自分が嫌で嫌で、仕事をするのが怖くて、100%の力が発揮できない。今の職についてるのも辛い。誰か助けて…。
失敗が怖くて仕事が手につかない…。辛いですね…。自分を責めてしまう心が止められなくて困っていませんか?
こんにちは、れとです。
日本で10年程、海外で駐在として10年程仕事をしてきました。仕事の速さには定評があります。でも、超がつくほどのおっちょこちょい。気をつけてもミスします。ミスするたび、毎度自分に困ったものだなと感じる人生を送っています。
こんな経緯から、昔、自分の仕事を自分で確認できるようチェックリストを作成しました。例えば、こんな感じ。10個くらいを付せんで壁に貼っていました。
でも正直、意味ありませんでした。他のことでミスするからです。そして、自分の行動を分析し、丁寧に生きることを心がけました。でもやっぱりミスしました笑。注意欠陥多動性障害とかそういうのなのかもしれませんが、わかりません。
こんな自分は、一時期失敗恐怖症になりました。あまりにも自分の仕事のミスが多くていたたまれなくなりまして。自分のことを「このダメ人間!」と精神的に追いつめたんですね。
結果、「失敗するんじゃないか」という恐怖が先に立って、仕事に完全に集中できない状態になりました。普通に仕事してるだけで汗だくな始末。
ですが、この「失敗への恐怖」は自分の考え方から発生していることにある日気づきました。自分自身の考え方を変えれば恐怖も感じなくなるし、物事を前向きに対処できるようになるんです。
この考え方に切り替えたことで、自分の人生での失敗の捉え方が随分と楽になりました。
この記事では、失敗が怖くて、仕事が手につかなくなったときの考え方をご紹介します。まとめに重要なことを書いているので、最後までお読みくださいね。
この記事を読み終えると、失敗を恐れずに仕事に立ち向かえるようになりますよ!それでは紹介していきます!
失敗が怖い…から仕事が手につかなくなるワケ
失敗に対し恐怖心を抱くのは、過去に失敗した経験があり「恥ずかしい、これは屈辱」と感じた記憶があるためです。失敗が怖い、というのはすでに病名にすらなっています。その名も「失敗恐怖症」。
「失敗した、その瞬間の辛い記憶を思い出してください。」
どうでしょう?
何を思い浮かべ、どう反応しましたか?思い出すだけで、目をぎゅっとつぶりたくなってしまいませんか?私は、目をつぶりたくなってしまいます。
失敗恐怖症とは?
Wikipediaより
失敗恐怖症患者は自分がリスクを伴う行動、または伴うと判断した行動を行おうとすることに対して極度に反発・抵抗してしまう。これは、失敗したときに結果として残る恥ずかしさと屈辱をなんとかして避けたいためである。そのため、成功の可能性が100%だと判断した行動しか実行できない。また、自尊心も強く、完璧主義が併合していることが多いが、だからといって完璧主義者が失敗恐怖症であるわけではない。
要するに、知らない間に過去に経験した「恥ずかしさと屈辱」にとらわれて、その記憶に恐怖を感じてしまっている、ということなんですね。これでは、将来的に挑戦が気軽にできなくなってしまいます。
きっかけとなった出来事に思い当たる節はありますか?
失敗恐怖症に至る理由
失敗恐怖症に至る原因は「恥ずかしさと屈辱」です。ですが、そもそもなぜミスすることが「恥ずかしさと屈辱」を感じることなんでしょう?
これは、小さな頃から
「何かを間違えたり、失敗することが恥ずかしいことであり、屈辱である」
という意識を持つように教育される思い込みによる結果なのだそうです。
これが、脳への刷り込みだということは、多くの人が気づいていないことですよね。本来、何かを失敗、ミスするということは、以下のように認識されるべきなのです。
失敗は、挑戦の一つの結果であり、そこから学ぶことを知るために必要な経験
要するに、失敗の数が多い人ほど、挑戦してるということになります。失敗をすることでだんだんと同じような間違いをすることを減らしていけるのは確実ですね。
ケアレスミスでもさすがに何度もしているうちに確認のクセがついてきます。
失敗恐怖症が生み出す感情
失敗恐怖症が発症すると生みだす感情には以下のようなものがあります。当てはまるものはあるでしょうか?
失敗を恐れる必要のないことにも恐れを抱く
失敗する可能性もないような簡単なことでも「失敗するかもしれない」という予感がよぎります。なぜなら失敗をする恐怖に脳が支配され、失敗に視点をあててしまうためです。
私も恐怖に支配されていたときは、何でもない作業でも頭が真っ白になって手が止まりました。他の人からしたら、なんでもないと思うことに取り組むことにさえ恐れを感じるようになるんです。
心が折れる
何をするのを怖くなると、心が折れ、行動が止まります。目標達成に向かう自分に「そんなことできるのか」という疑念が生まれるんですね。
実際、「私なんか…」だとか「私にはできない」などの言葉が口からこぼれるようになります。心が折れると、精神的に自分の感情がぜんぶ否定的な方向に向くんです。
焦り
失敗を恐れるがゆえに、何もできなくなる自分に焦りだします。「どうしてこんなにできないんだろう?」という考えが浮かび焦るのです。
ほかの人からの視線が気になり、焦りが生じることもありますね。生まれた焦りは、自分をさらに追い込みます。
他人の視点への恐れ
他の人の視線が怖くなるんですよね。これは「他の人の視線を気にする」ように受けた教育のせいでもあります。
「仕事ができない自分はどうみられているんだろう?」という考えがめぐります。そして他人の視点に怯えるネガティブな状態になっていくんです。
ポジティブさを失う
ポジティブさはキープしにくくなりますね。「自分がまたミスするんじゃないか」という恐怖にとらわれているので、ポジティブな考えを持つのは難しくなってしまうんです。
この状態では「ポジティブになったほうがいいよ」と言われたところで、マインドを変えるのは難しい状態です。本人はネガティブな考えでがんじがらめなので。
失敗が怖いと仕事で感じてしまったときの考え方
失敗が怖い…と仕事場で感じてしまったとき、実際どう考えるべきかを紹介します。「ミスはいけないこと」という強い固定観念で育った方は、根本から考え方を変える必要があります。
誰でも失敗するからドラマチック
誰でも失敗します。失敗ゼロの人はいません。失敗して、人は成長できるんですね。仕事で失敗して、誰かほかの人と傷つけあって、そんなことを繰り返して経験値が増えて、人間性が変わっていきます。それには失敗が欠かせません。
以下の2つの人生でどっち映画にしたら面白そうですか?
間違いなく2ですよね。
「人生は失敗するからドラマチックで面白いんだ」ってことです。
失敗して、辛いときが成長するとき
失敗したときって、頭が勝手に色々考えます。なぜなら「再度失敗するのが怖い」からで、本能的に自分を守るために何ができるかを考えるんですね。これは、自分の人格の成長の機会です。
仕事なら、何か工夫して過ちをさける術を考えられるときもありますよね。
「失敗は成功のもと」
っていう言葉がありますが、コレですね。
人生は続く
あなたの人生って、思うより長いんです。「現在」が「遠い過去」になっても、まだまだ続きます。でも、その人生の中で記憶と経験だけは、あなたの中に溜まっていきます。
だから、今の辛い経験が、将来のぜんぜん関係ない場面で、とても使える記憶になったりします。だから「失敗」は、「貴重な経験」に変わるんです。人生はずっと続きますよ。
自分の人生を長期的な視点で見る
自分の将来にとって、自分の今の失敗の経験がどう生きるか考えます。今は「現在」しか見えていないので辛さだけを感じます。
ですが、自分が将来まったく「今の仕事と関係ない場所」で生きることを思い浮かべてみてください。
今が辛ければ辛いほど、あとで「あの時は本当に辛かったけど失敗を乗り越えた」ということが、強い記憶になり、自分が強い人間であることを思い起こさせてくれます。
ちなみに、失敗した人を人前で怒るのはできない上司
失敗した人を人前で怒る上司は、ダメな上司です。なぜなら、人をマネージメントする立場なら、自分のチームの一員がどうされたらモチベーションを前向きに保てるかを学ぶべきだからです。
人前で人を叱りつけるような人は、ほとんど八つ当たりだし、それをされて相手がモチベーションを失うのをわかってないってことですよね。
多くの人が人前で叱られたら、心理的ダメージが大きくて「罰せられたから次気をつける」というより、失敗するのが怖くなって萎縮します。
人前で人を叱りつけるような人は、人の心理を学んでいない無学な人、要するに「できない人」です。
失敗する人を見越して仕事を組み立てている会社は立派な組織
失敗する人を見込んで、さまざまなミスに対する予防線を貼っている組織も多いですよね。そうすることで組織全体でミスを減らすことができます。
一方で、ダメな組織は、ミスに対し個人を責める方に向きます。個人はミスをするので、組織全体でそれを防ぐためのチェック機能を設けていないのであれば、それは組織に問題があるといえます。
失敗が怖い…仕事が手につかなくなったときにすべきこと
失敗が怖くなったら、具体的にすべきことを紹介します。
1つずつ見ていきますね。
手元のことだけに集中する
意識的に手元の作業に集中します。ただ作業だけを完璧に終えることを考えることで、ほかのことに意識が向かなくなるためです。
失敗のことを考えるのを止められない人もいるかもしれません。ですが、意識的に手元の作業に集中することを1度試してみてください。
ふと、失敗のことを忘れる瞬間が訪れるはずです。
数年後に自分がどんな人間になりたいか考える
今の失敗は、将来確実に自分がよりよくなるための糧になります。失敗で嫌な思いをすることがなければ成長しないからです。
失敗を経て、自分は仕事をする人間としてどんな人間になりたいのかを考えてみてください。失敗をすることで成長していく自分にフォーカスをあて、数年後のことを考えるんです。
経験がひどすぎてネタになるレベルか考える
失敗の記憶は、時間がかかりますが時が解決します。なので、失敗の記憶は自分が成長したあとに、誰かに話したときにネタになるな、と考えればOKです。
実際、ブログやってて思うんですが、こうした失敗の記憶が他の人にとって教訓になることだなと感じます。失敗も自分の人生の一部として受け入れ、笑い話にすることを考えましょう。
メンターがいるなら、話してどう理解すべきか問う
自分の失敗のことでモンモンとして、悩み疲れてしまうときは、誰かに話すのも手です。解決するかどうかはわかりませんが、話してすっきりすることもあるんですよね。
ただ、相手は同レベルの人じゃなくて、もっと人生経験豊富な人がいいかもですね。「失敗の記憶が消化できなくて困ってる」と聞いたら、もっと盛大な失敗話を教えてくれるかもです。
自分の将来にとって、この経験がどう生きるか考える
「今回の失敗って、今後の人生でどう生きるだろう?」
と考えてみてください。今後同じようなプロジェクトに取り組む際に、今回の経験値の積み上げが次に進むためのヒントになるはず。
次は、よりよくできるはずなんです。次に進むのは腰が引けるかもしれませんが、数をこなせばだんだん上手になるはず。必要なのは、経験値です。
自分がなぜ失敗したのかも含め振り返れる意味で、「将来にどう生かせるか」を考えるのは一番重要なことかもしれませんね。
まとめ
結論は、
失敗するから、成長できる。
失敗するときが一番人生経験をえられて、後の自分を伸ばせるとき。
ってことですね。
自分を責めちゃう人は「自分がしたことが間違っていた」ということを認識できた方です。
でも、失敗したからって自分を必要以上に責める必要はないんです。「あぁ、今日は自分の人生のレッスンの日に当たった」と考えるといいですね。
人生、ずっとそれの連続です。自分自身は、長い時間をかけながらいつの間にか成長していきます。
冒頭で紹介したとおり、ミスだらけの自分ですが、振り返れば結構成長してます。仕事を20年近くやってきて、本当に色々失敗して経験したからこそ、今もらえる業務がこなせています。
「失敗した…!」って自分を責めて、自分自身を追い詰める日もありました。そうしてしまうのは過去の刷り込みがゆえ。
「失敗は成功のもと」って考えて頭を切り替えるのはそんな簡単じゃないかもですが、
誰もが「失敗し続けて、未来をよりよくしていく」
って考えるとそんなもんなんだと思えると思います。
今日もお疲れ様でした。
毎日疲れることが多いですね。
ですが、だからこそ人生でふと訪れる至福の時間がもっと輝いて、幸せ感も増します。
明日の自分は、昨日より一歩前へ。
明日の自分は、もっといい自分です。
あなたの明日がよい日になりますように。
お読みいただき、ありがとうございました。
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