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【駐在員は孤独?】海外駐在って独身で行くと寂しい?→濃い寂しさの波が来る。

駐在に独身で行くと寂しい 国際恋愛

きつね
きつね

駐在の仕事に興味あるんだけど…。独身で行くと寂しかったりする?

「海外で1人で、素敵な環境で仕事!憧れる…。だけど、1人ぼっちであちこちに移動しながら暮らして、駐在で独身って寂しくないの?」


実際聞かれます。結論からいうと、「駐在で独身者なら誰でも寂しくなる瞬間はあると思う」が答えです。


こんにちは、れとです(♀)。

過去、日本のオフィスで東南/北東アジア、ヨーロッパの事業に携わった後、昨年まで計10年間駐在員をしていました。住んでいた国は、東欧の国、バルカン地域、アメリカ都市部です。いずれも2~4年程で異動しています。これを書いている前年結婚して、現在アメリカに住んでいます。



駐在員の仕事は基本とても楽しいです。毎日がめくるめく日々で、時間軸も生活リズムも、言葉も文化も全部違う世界。私個人としては、駐在の仕事につけて幸せです。



海外生活や、非日常を楽しめる人は、人生を120%謳歌できる日々になる事は確実といい切れます。

一方でどうしても避けられないのが、駐在員は

✔ 「孤独」を日本滞在時よりも強く感じる瞬間があること

✔  恋愛・結婚しにくい環境で、余計寂しくなってしまうこと

です。




そこで、この記事では以下をご案内します。

 海外駐在に独身で行くとなぜ寂しさを感じてしまうのか

 海外駐在に独身で行って寂しさを感じた時の軽減策、具体的にできること



元々寂しがりの私が10年間感じてきたこと、そして、孤独に耐えられなくなった時にやっていたことをご紹介します。



これから独身で海外生活をされる方は、「私は大丈夫!」と思っていても、知っておくだけで心の準備が全く変わると思うので、ぜひ、重要なことを書いているまとめまで読んでみて下さい。



それでは、お話していきます。

駐在員は孤独|海外駐在に独身で行くと寂しいワケ

Image by Daniel Reche from Pixabay

寂しさを増幅させてしまう些細なこと、大きな事を記載します。小さなことでもストレスは溜まります。

新しい環境になじむのに時間がかかる

生活に慣れる、という事は「その環境と人に慣れる」ということ。最初は色々と慣れるまで勝手がわからずストレスです。


私は、車で出勤するのに近道をして道に迷い、出勤が30分遅れて職場で気まずいことになりました。正直、今振り返るとどうってことないんですが、当時は職場の空気もわからず、とても戸惑いました。



新しいオフィスに来た時って、それこそ文房具の場所から、どうそれを利用すればいいか、なんて小さなことも分かりません。誰か周りの人に聞く必要がありますが、そんな聞く相手すらもいないのが海外オフィス。小さな知識の開拓に脳みそが疲れます。

新しい職場では「あー、今日もやっちゃった…。」と自己嫌悪に陥る場面が多々発生します。


そして、家に帰るとこぼしたくなるんです。

こぼす相手がいない

配偶者がいれば、こぼすこともできますが、独身はそうはいかない。



日々、「こんな戸惑いがあった」を人に話せず、モヤモヤしたまま翌日を迎え、どんどんとモヤモヤが蓄積します。

長年に渡り話せるような人とも疎遠になりがち

長年日本を離れると、おのずと日本の友人は遠い存在になります。そして、異動ばかりだと、せっかく前任地で仲良くなった人とも離れ離れになって、また遠い存在になっていきます。



こうして、自分に残るのは浅い繋がりばかりで、深い話をできる友人も見当たらなくなります。それに気づいた瞬間も寂しさが募ります。

人間関係が仕事先に限定されがち

自分が言葉を理解できる地域に配属されれば、職場以外にも人間関係を広げることは難しくはありません。


しかし、駐在員は場所を選ぶことができません。現地の人が英語を話す割合が低い地域への配属もありえます。



そうすると、必然的に生身の話し相手が職場の人に限定されます。しかし、職場の人に色々とこぼすわけにもいきません。



職場のことを話せる相手がいないと、寂しさはますます募ります。

オフィスにいる人数さえ少ない

海外の事業所というのは、現地で進む事業の大きさに合わせ人を配属するため、小規模な事業所に大人数が配属されることはありません。最低限です。


日本からの派遣者3名、現地採用者3名なんてこともあります。このような環境では人間関係をいかに円滑に進めることができるかが重要になりますが、これは自分ではどうしようもない「相性」の要素も含まれ、コントロールしきれません。



職場で気まずい人間関係が築かれてしまうと、その後、他の人間関係を築くという選択肢がないため毎日が辛くなります。

オフィスで問題が発生→相談する先が無い

オフィスでは、様々な問題が発生します。実際あったことをあげると以下のような内容です。

  • 日本人と現地採用者の意思疎通がうまくいかず事業が先に進まない

  • ハラスメントなどをする困った人がいる


一つずつ見ていきますね。

現地採用者と意思疎通がうまくいかない

ミスコミュニケーション、間違いはどうしても起きます。そのために予防策をしても、発生する。海外で仕事をするということは、ミスコミュニケーションの連続です。



困ったことになって日本のオフィスに相談しても、「どうにかしろ」という指示が来るのみということは往々にしてあります。



現地の事情なんて、日本のオフィスは知ったこっちゃない、という感じです。

ハラスメントなどをする困った人がいる

最近は日本もハラスメントへの認知が進み、外部からの検査を受ける企業なども増え、大変すばらしいことです。



10年前程までは、小さな規模の事務所ではハラスメントは今よりも多くありました。叫んだり、暴力的な発言をする人などが結構存在していました。

一方で、こんな困った人が発生して日本のオフィスに連絡しても「対岸の火事」扱いで何もしてくれず、問題がそのままになったことは数多くあったんです。



今は、若干軽減されている気がしますが、やはり余程物事が重大にならないと、日本にいる人々が動かないのは昔も今も変わらない気がします。



こんなことでも孤独感が募ります。

日本のせっかち文化+現地ののんびり文化の挟み撃ち

Image by Karolina Grabowska from Pixabay

日本人はせっかちだし、計画的だし、内容をよく詰めます。確認作業を怠らず、実行の前に予定稿を確認するため、現地からの情報を求めます。



これは、日本において全ての物ごとを円滑に動かすために大変重要なことです。



一方で、自分が他の国の現地の人々をコントロールする側になると、自分も日本から詰められる側になります。

日本以外の国は、北から南まで、「なんでもその場で臨機応変に」という国がとても多いです(れと的感触)。すると、現地の関連機関から日本人が求めるような文書なんて滅多に出てこないんですよ。



そうすると、日本のオフィスは、「現地事務所が現地機関にきちんと依頼してないから文書が出てこないんだろう」という連絡を現地事務所にしてくる。



しかし、です。現地事務所は、いつも何十回と現地機関に執拗に連絡してるんです。でも、出てこないものは出てこない。日本にいる日本人は、この現地対応が理解できません。



一度、執拗に現地機関に文書を依頼しつづけたところ、子供の日記みたいな酷い文書が提出されたことがありました。なんていうか、こんな瞬間は、本当にやり切れなくなります。偽造するわけにもいかないし。



こんな風にまた、相談できず孤独感が募り、寂しさが増します。

言語や宗教の壁に困る

「郷に入っては郷に従え」という言葉の通り、日本から出て行った日本人が、ある国で日本の方法を適用しようとしてもうまくいきません。



場所によっては、宗教的作法や言葉の壁がとても厚い国もあります。宗教的作法や言葉の壁の影響が仕事におよんだ時は、「この困った状況を誰かに相談したい」と思います。



ですが、現地文化を経験したことが無い人には、問題を話しても響きません。分かってもらえないので、寂しさが募ります。

食べ物を探すのも日々挑戦

現地で食すことのできるものがわからない時期は、食べ物が手探りです。私は、海外にいるのが好きなのに、食べものにとてもこだわりがあり、食べられないものが多いです。結果、時に食べるものが無くて困るなんて、くだらないことで悩まされることも。



こんな時は誰かと相談して、一緒に食べもの探しをしたくなります。寂しいです。

Facebookで友人を目撃→取り残された感

日本から離れると、日本の日常はFacebookなどの情報のみになります。すると、ニュースのように友人の結婚式や子供が生まれた写真を目にします。

タイムラインで幸せそうな瞬間のみ目撃することになるんですね。これが精神的にかなりキます。



逆に「海外に出たい友人」からは「海外生活楽しそう!私も旦那と子供置いてそっち行きたい…。」なんて連絡を受けることもあります。



しかし、婚活がうまくいっていなかった私の心の中は、「いいな…。家族がどんどん増えて、感情を共有できる大切な人達に囲まれていて」でした。



駐在員て、海外生活が長くなると、恋愛も結婚もしにくいんです。自ら行動しないと、恋愛も結婚も身近に引き寄せることはできません。


こちらもどうぞ。↓

駐在員は孤独|海外駐在の寂しさを緩和する方法

Image by LoggaWiggler from Pixabay

では、これらの寂しさをどうやって緩和できるの?というわけで、実際に私が行っていたことをご紹介します。



私は、寂しさが爆発した結果、友達作りからはじまったネットワーク作りが婚活にシフトしました。

寂しさ緩和ステップ1 スカイプなどで、日本の家族や友人にこぼす

まずは、周りで話を聞いてくれる人にこぼしましょう。



その時には、グチや悪口っぽくなく、相手にとって面白い話になるように心がけてみて下さい。



エンターテインメント化するんです。そうすると次回から何かネガティブなことがあった時も、その話をネタ的にとらえることができるようになります。



ただ、時差があるので、なかなか連絡がうまく設定できないことも。日本が夜で、友人同士は飲んでいて仲間内で盛り上がる中連絡が繋がると、余計に取り残された感が増したりすることもあります。

寂しさ緩和ステップ2 街の探索をし、記録を作る

今しかできない事をしましょう。街に出て、その場所についてリアルな記録をしておきます。



レストラン、食べ物、噴水、人、目にするもの全てです。写真なども撮り、細かく記録していくことに集中すると、寂しさも紛れます。



ブログなどをはじめるのもいいですね。こうした記録は、あとから振り返るととても貴重になりますよ。

寂しさ緩和ステップ3 日本食探検に出かける

レストラン、日本食材店を極めます。



食べることを充実させることに集中して楽しみ、後から来た日本人に現地の日本食事情を説明できるようにします。

寂しさ緩和ステップ4  日本人の集まりに参加する

それぞれの地域の日本人会などに参加してみます。



どこの地域にも、日本人が集まるような機会は小規模なりともどこかにあります。

寂しさ緩和ステップ5   Netflix, Amazon Primeなどを活用

今まで見たかった映画をすべて見ます。



なんだかんだ日本で忙しくしていて見られなかった作品を一気に見尽くすと、「やっと見れた!」という満足感を得られます。

寂しさ緩和ステップ6  ゲームなどの娯楽

Play Station、 Xbox、Switch…色々とどこの国にいてもできるものはあります。この機会に何本かのゲームを完全攻略してみるのもありです。私はマンガも読んでいました。

寂しさ緩和ステップ7  語学を勉強

ここぞとばかりに語学に没頭してみます。



英語であれば、日本以外の国に出れば、必然的に英語で発信されているものを探すのは難しくはありません。



私はずっとスペイン語を習い続けていました。現地の語学が必要な方であれば、現地語を極めるのもありですね。

寂しさ緩和ステップ8 友達を作る

ここから、もう少し「現地での生活」になじむ方向に向かいます。現地の環境に慣れてきたら、日本人外国人問わず友達を作りましょう。

meetupでイベント参加

meetupというサイトをご存じですか?自分の関心のある分野に興味を有する他の人が集まるイベントを探すことのできるウェブサイトです。

>>> meetup


私は、以下のようなグループを探し、実際によく参加していました。スペイン語を習っているのですが、これらのグループに通うことで随分と会話を練習する機会になったと感じています。


サルサのビギナー向けの集まりなども楽しかったですよ!

  • 日本文化に興味を有する人達
  • 語学に興味を有する人達
  • 同じスポーツをする人達
  • その他趣味を共有できる人達


facebookでイベント参加

facebookをやっている方であれば、facebook上でも様々なイベントが随時ポストされています。自分が興味を持ちそうな分野を登録しておけば連絡が入るようになります。どんなイベントがあるか確認してみましょう。




ちなみに、友人探しを職場の人経由でするのはおすすめしません。仕事とプライベートが一緒になると色々と面倒なことになるためです。


私は、一度友人を後輩の同僚に紹介したことがあります。そしたら友人がその同僚に惚れ込んでしまいまして。



私の属する会社に勤務時間に花束を持ってきて「彼女に渡したいから中に入れてくれ。」と言われ、困ったことがあります。もちろん断ったんですが、この後も彼女と連絡がとれない彼から連絡が私に来続けて本当に迷惑でした。


友人がこんな迷惑な人だとは知らず本当に驚きました。後輩も迷惑被ってて、本当に申し訳なかったです。

寂しさ緩和ステップ9  恋人を作る/本格婚活

恋人ができれば、毎日楽しみなことが増え、生活にハリも生まれますね。しかし、外国で出会いを探す…となると、ちょっとした挑戦に感じられて尻込みしてしまう方もいるかもしれません。



ですが、今はグローバルな時代。様々なイベント系サイトや恋愛サイトを利用すれば、気軽に新しい人に出会うことができます。

そして、寂しさから完全に脱却するには。そう、結婚すれば寂しくなくなります。



私は、寂しさ脱却を目標に全エネルギーを婚活に集中した結果、駐在中にすばらしい人と巡り合い結婚しました。婚活は本当に大変でしたがやってよかったです。今結婚して思いますが、人間は2人でセットになるととても強くなります。



私は人一倍寂しがりだったというのもありますが、結婚して、本当に精神が安定しました。今は、「人生ってこんなに幸せになれるのか!」と驚く程に幸せな日々を送っています。

そのため駐在の皆さんには、早めに結婚を見据えた行動するのをおすすめしています。



駐在中で「結婚相手、そろそろ検討しないとなぁ…。」と思っている皆さん。



残念ながら、余程運のよい人でない限り「毎日真剣に動かないと相手と巡り合える可能性はものすごく小さい」です。私は、仕事のかたわら真剣に婚活をし、出会いと別れを経て、最終的な結婚までに7年かかりました。


そして、婚約後も遠距離で、婚姻手続きおよび査証の取得に1年程を要しています。
この間、仕事もあるのでずっと離ればなれでした。自分が遠隔地にいるので、結婚手続きも普通の人よりも時間がかかる可能性は高いです。

それを踏まえると、本当に早く行動をはじめることをおすすめします。



とりあえず、小さくてもいいので、行動をすることが大切です。今日よりも若くなる日は無く、残酷な程に時間は素早く過ぎていきます。


以下に海外、日本滞在を問わず婚活に使える厳選サイトを3つ紹介します。

婚活で活用できるサイト
  • naco-do:スマホで完結が売りの結婚相談所。入会金などは不要で、きめ細やかなサポートのある結婚相談所としてはコスパが高い。3か月以内のお見合い成立率93.8%
  • match.com:海外婚活必須アプリ。世界中で1千万人以上が登録する、もっとも規模の大きいマッチングサービスのサイト。日本人、外国人を問わず世界中の人と婚活可能



駐在でも婚活を効率的に行う方法は、当サイトでまとめています。こちらの記事をどうぞ。日本と外国両方の市場をターゲットに婚活していたので、両方のマーケットでの婚活についてご覧いただけます。





これらの記事は、私の試行錯誤のまとめです。海外での婚活は日本とは異なりますので、知っておくべき恋愛観や恋愛への心構えも異なります。読めば今より早く正しい相手に出会える可能性が高くなります。

駐在員は孤独|海外駐在に独身で行くと寂しいの? まとめ

独身で海外駐在しているってこんな感じです。↓

  • 自分がいつまでその国にいるかわからず、現地との強い繋がりを持てず、先が見えない。
  • 長年時間を共にした友達や家族は周りにいない。
  • 友達や家族の情報は、逆にSNSでニュースのように知るけれど、それを目にする時、自分だけが自分と関係のあった人達から離れていることを余計に実感する



たまに、ものすごい寂しさが襲ってきます。


こんな環境ですから、どんなに現地で楽しい瞬間が続いたって、たまに孤独を感じる瞬間が訪れるのは当たり前です。


私は、海外生活が大好きなので、寂しさよりも楽しさが勝るんですが、これがあまり海外生活に興味の無い人だと大変だろうなと思います。


これから海外生活をするかもしれない方の参考になればと思います。


それでは、今日はここまで!