「アメリカで歯科治療するとどれくらいかかるの?」
「アメリカ行く前に日本で治療しておいた方がいい?」
こんな疑問をお持ちの方にぜひお読みいただきたい記事です。
実は私、先日、歯の根幹治療が必要になりまして。右上の奥歯が突然痛み出したのです。確実に治療せざるを得ない状況でした。そして…治療の結果合計16万円とられました。
おまけに、作ってもらったクラウン、合わなくて歯に物が詰まって本当に厄介です。歯に物がつまり過ぎて歯周病みたくなりました。
というわけで、アメリカ、ボストン近郊で歯科根幹治療をすることになった場合の費用と治療の流れについてのおぼえがきです。
正直、もう二度とアメリカで歯科治療を受けたくないです。絶対に日本で治療しておいた方がいいですよ。
この記事を読めば、アメリカで歯科治療を受けるとどんな感じなのかをお分かりいただけます。
それでは、覚書をどうぞ。
アメリカでの歯科治療(根幹治療)の費用
歯科治療の流れと費用の内訳をざっくりと紹介します。
歯医者による検査の流れ
まずは、歯医者さんの探し方を説明します。
アメリカでは、医療機関は、「自分の持っている保険が適用されるか否か」で決まります。全部の医療機関で保険が、全医療機関に適用されるわけではないんです。
保険会社は通常、雇用者が登録している保険会社となります。雇用者のネットワークに登録のない医療機関に行くと、保険適用がされません。恐ろしいですよね。
病気や虫歯になったら、まず、インターネットで自分の所属する保険会社のネットワークから自分で医者を探します。そして、該当する医師が近くにいれば、そこで検査を受けます。
今回私は、近所の2か所の歯医者に行き、クリーニングを兼ねて検査を受けました。
「クリーニング」及び「検査」は、所持する保険の適用範囲で、費用の請求はありません。
検査の結果、根幹治療が必要だと歯科医が判断すると、今度は根幹治療専門の診療所を紹介されます。
ところで。アメリカの歯医者って口すすぐところが無いのが一般的です…。今まで、あの水が出てくる椅子の横の小さなシンク見たことありません。ついてないんですよ。
治療中、たまに紙コップに入った水を「飲む?」と渡されます。かなり気持ち悪いです…。
おえー…。
根幹治療
最初、歯医者で検査を受け、根幹治療が必要と判断されると根幹治療用の歯医者が紹介されます。
歯医者は、アメリカではそれぞれの症状ごとに専門医がいます。そのため、「一般的な歯医者さん」では根幹治療はできません。
同じネットワーク内の専門医の施設を紹介されます。
根幹治療医による再検査
根幹治療医の診療所に行くと、もう一度検査が行われます。そして、根幹治療用の見積書が発行されます。
この時は、根幹治療のみで$600.00が自払いになるとの見積もりでした。
根幹治療医による治療
具体的な根幹治療の流れです。
- バニラ味の気持ち悪い麻酔注射を刺されます。
- サングラスをかけさせられます。
- ラバーダムと言われるゴムのフェイスマスクが口部分に装着されます。
- 30分くらい、マイクロスコープを覗く歯医者に対象の歯をドリルされます。
- 治療が終わると、「水のむ?」と紙コップを渡されて終わりです。
- 渡された水で、抗生物質をその場で経口投与します。
治療を終えたら、以下の通りの請求書を渡されました。これ「根幹治療」、要するに歯の根っこを取り除く治療だけです。かぶせものの料金は入ってません。
(+ )保険適用前:$1,609.00 ( – )保険適用:$1,008.00 自払い :$601.00 追加精算自払い費用:$280.00 合計:$881.00 |
日本円で約9万円です。高額です。高額ですよね?!涙
この時、意味が分からなかったのが、見積もり以外に後出しで出てきた追加精算費用$280でした。
「後から保険会社と精算処理したら、不足が生じたから」とのことで請求書がいきなり自宅に送られてきました。見積りが見積りになってない。
これは、アメリカで医療を受けたときによくある「あるある」です。治療後に来る請求書が怖くて仕方ありません。
後だしで来た請求書は本当に意味が分からなかったのですが、払わないわけにいかなかったので、仕方なく払いました。
歯医者によるクラウン装着
根幹治療が終わったら、最初に検査を行った近所の歯医者に戻ります。そしてかぶせものを作ってのせてもらいます。
クラウン装着は、以下の工程になります。
- 見積もりが渡される。支払う。
- 歯をクラウン装着用の形に形成する。
- クラウンの型を作る。
- クラウンができたらはめてもらう。
今回は、歯があるべき所に無いわけなので、「装着しない」という選択肢は無い、ということなのか、歯医者に行ってすぐ見積もりと支払いを言い渡されました。
支払いがなされたら、治療開始です。上記の1.-3.までと、4.の2回に分けて治療が行われます。
費用は以下の通りでした。
クラウン作成・装着費用:$578.40 追加精算費用$100.0 合計:$678.40 |
高額ですよね…涙。今回も、謎の追加費用が2回目の治療の際に請求されました。理由はやっぱり「保険会社が払えないから」です。
きちんと領収書も出るし、ちゃんとした体裁なので正しい請求だとは思うのですが、毎回本当に納得がいかない。
米国の保険制度は本当に意味がわかりません。
アメリカでの歯科治療(根幹治療)の費用合計
ということで、根幹治療+かぶせものの合計費用は、
根幹治療$880.40 + クラウン装着$678.40=$1,559.4 |
$1,560でした。日本円にして16万円くらいですね。
これ、日本と比較した場合、どうかというと、日本では数回に分けて治療が行われますが、大体8,000円くらいで収まります。
実際のところ、私は過去日本でも根幹治療を受けてますが、これくらいの費用しか払わなかった記憶があります。
ただ、根幹治療の場合、「アメリカでは根幹治療専門の専門医が施術するので、施術後に問題が発生する可能性が低い、およびクオリティが高い。」と色んなサイトに書いてありました。
(。´・ω・)ん? 実体験を経ると、そんなことは無いような…。
正直なところ、日本で治療した歯は痛くなったこと一度もありません。一方で、アメリカで治療した歯。合わないし、物が詰まるし。たまに痛いです。
日本に帰ってもう一回クラウンはやり直しかな、とすら思ってます。
アメリカでの歯科治療(根幹治療)|他の国ではどれくらいかかる?
アメリカでは医療費が高額過ぎておかしいです。
アメリカでは、アメリカ国外に出て治療を行うメディカルツーリズムが一般的なくらい、医療費が高いです。なんの治療にしろ、恐らくアメリカが群を抜いて高額だと思います。
他の国においてどの程度の金額で治療が行われているかは、以下の参考サイトをご参考ください。
>>>MEDHALT
ちなみに、私はスロバキアでも治療受けてたんですが、アメリカで請求される額とはおよそ比較にならない程安かったですね。
保険適用無しだったのにも関わらず。
なので、病院や歯医者に行くのにお財布が痛むことを心配してためらうことは無かったのですが、アメリカにいると、本当にお金が心配で病院に行きたくなくなります。
アメリカがおかしいのは、これが保険適用後だということ。あまりにも高額すぎます。
アメリカで歯科治療は、実際こんなにかかります まとめ
ということで、アメリカで歯科治療は受けない方がいいです。日本にいられるうちにできることは、全部やっておくことをおすすめします。
いずれにしろ、母国語でない国で、医療を受けるというのは不安が増すものです。
おまけに、歯は痛み出すとどうしようも無い。
「老若難所問わず、毎日きっちり歯磨きして、フロスをして、洗口剤でお口くちゅくちゅで予防歯科。これが本当に大事です。」と歯医者さんに力強く言われました。
海外に出る可能性が浮上したら、日本で全ての治療を終えるようにしましょう。
ちなみに、歯医者さんに歯周病予防になるということで、口腔ケアを徹底的に利用するようにうながされました。
以下は、歯医者さんにおすすめされた商品です。
若い人でも歯周病にはなりえるということで、歯間に歯こうをためないで、清潔に保つことが何よりも歯を長く保たせる秘訣だそうです。
それから、歯間に詰まった物はフロスでも取れないことがあるそう。そこで、この下の商品をおすすめされました。これ、めっちゃすっきりします!超オススメ。
電動歯ブラシも有効ですよね。私は、このPhilipsのソニックケアーのセットを購入しました。
歯が以前よりツルツルに感じられて快適です。歯肉もピンク色、以前よりもずっと健康になりました。
アメリカに滞在していて、一番心配なのは、いつも健康のことです。何か体に発生してしまったら全てを失ってしまうような、そんな不安があります。
何もかも、医療費が異常なためです。それに比較すると、日本という国は、体調が悪くなってしまった時の安心安全さが本当に素晴らしいですよね。
国民皆保険のおかげで、いつでも病院に安心して行くことができます。
昨年、突然手術を東京で受けることになり病院に行きましたが、素晴らしいことに保険でほとんどお金が戻ってきました。
おかげ様で、すぐ病気を治して仕事に戻ることができました。
健康は本当に大事です。